1 2 3

ゴルフルール完全ガイド

ゴルフのルールは「難しくて覚えきれない」と思われがちですが、初心者がまず必要なのはごく一部です。大切なのは、罰打の考え方と、よく出る場面の処置を知っておくこと。このガイドは、公式ルール(ゴルフ規則)の全体像を、マナーとは分けて、やさしく整理します。細かい処置は各テーマの記事で深掘りします。

ここで扱うのは違反すると罰打がつく公式ルール(ゴルフ規則)です。 罰打のない「作法」は ゴルフマナー完全ガイド にまとめています。
よく出る3場面:OB・紛失(1罰打で打ち直し)/ペナルティエリア(1罰打で救済)/アンプレヤブル(1罰打で3択)
ラウンドで特によく出る3場面。どれも1罰打で前に進めます。

ルールとマナーは別物

まず押さえたいのが、ルールとマナーの違いです。

両者は重なる場面もあります(例: 遅いプレーはマナーであり、競技では『不当の遅延』として罰の対象にもなる)。このハブは罰打を伴うルールを扱い、作法は ゴルフマナー完全ガイド にまとめています。

ゴルフ規則の構成と歴史

ゴルフのルールは、R&A(英国)と USGA(全米ゴルフ協会)が共同で定める「ゴルフ規則(Rules of Golf)」が世界共通の基準です。日本では日本ゴルフ協会(JGA)が日本語版を発行しています。

細かい条文より、まずは「どんな場面で・何罰打で・どう処置するか」を覚えるのが近道です。

罰の基本(罰打の種類)

ルール違反の罰は、主に次の段階があります。

内容
1 罰打 ペナルティエリア・アンプレヤブル・OB/紛失(ストロークと距離)などの救済で多い
一般の罰 ストロークプレーでは 2 罰打、マッチプレーではそのホールの負け
失格 重大な違反や、実際より少ないスコアの提出など

マッチプレー(ホールごとの勝ち負け)とストロークプレー(総打数で competing)では、同じ違反でも罰の形が変わります。普段の仲間内のラウンドはストロークプレーがほとんどです。

『罰打を払えば前に進める』場面が多く、必要以上に恐れることはありません。大切なのは、正しい処置を選び、スコアを正直に数えることです。

よく出る場面の処置(入口)

ラウンドで実際によく出るのは、次の場面です。それぞれの詳しい処置は、各テーマの記事で解説します。

まずは「OB・紛失」「ペナルティエリア」「アンプレヤブル」の 3 つを知っておくと、ラウンドで困りにくくなります。

ハンディキャップ(実力差を埋める仕組み)

ハンディキャップは、技量の異なるプレーヤーが公平に競い合えるようにする仕組みです。各自の実力に応じた持ち点を、総打数(グロス)から引いたネットスコアで勝敗を決めます。

現在は世界共通の World Handicap System(WHS)が使われ、日本では JGA が運用しています。コンペでは、正式なハンディの代わりに当日のスコアから推定する新ペリア方式などが使われることもあります(コンペ運営の詳細は ゴルフコンペのマナー を参照)。

テーマ別にもっと詳しく

基本・場面別の処置・ハンディ・競技まで。

ルールの基本

ゲームの原則とプレーヤーの行動 ゴルフ規則は規則1から規則25までありますが、その出発点となる規則1には、ゴルフというゲームの土台になる考え方が詰... 初級向け 罰打の種類と体系 ゴルフのルールは数が多く見えますが、罰そのものは大きく3段階しかありません。「1罰打」「一般の罰」「失格」——この... 初級向け コースの5つの区域と境界 球がコースのどこにあるかで、適用される規則も救済の選択肢も変わります。その土台を定めるのが規則2「コース」です。コ... 初級向け 用具のルール(クラブ14本・ボール) ゴルフでは、使ってよいクラブやボール、計測器などの『用具』にもルールがあります(規則4)。とくに有名なのが「クラブ... 初級向け 距離計測器のルール(レーザー・GPS) レーザーやGPSの距離計測器は、2019年の改正で通常のプレーに使えるようになりました。とはいえ「何でも見ていい」... 初級向け ラウンドのプレー(練習・スタート・速やかなプレー) 「ラウンドのプレー」は、1ラウンドをどう進めるかを定めた規則5です。スタート時刻ちょうどに始めること、コースでの練... 中級向け プレーの中断と再開(落雷・悪天候) ラウンド中に落雷や悪天候でプレーが止まることがあります。原則として、ラウンド中にプレーヤーが勝手にプレーを中断する... 中級向け ホールのプレー(順番・球の扱い) ゴルフは1ホールを『どこから始め、どの球で、どの順番でプレーし、どこで終えるか』が決められています。これを定めてい... 初級向け ティーイングエリアのルール 各ホールの第1打を打つ「ティーイングエリア」には、規則6.2という専用のルールがあります。要点は3つ——どこに球を... 初級向け ストローク・アドバイス・キャディー 規則10は「球をどう打つか」と「人からどこまで助けを受けてよいか」を定めたルールです。ゴルフは技術と自分自身の挑戦... 中級向け ドロップの正しいやり方(救済の手続き) 救済を受けるとき、各ルールは『定められた方法でドロップする』と書いています。その『定められた方法』の中身を定めてい... 中級向け ゴルフ規則の用語集(定義) ゴルフ規則は「定義された用語」を土台に組み立てられています。規則の条文は、青の太字で示される70を超える定義語の意... 初級向け ローカルルール(プレ4・前進4打など) スコアカードの裏や掲示で見かける「ローカルルール」。これは、コースや競技の委員会が、ゴルフ規則の範囲内でそのコース... 初級向け

場面別の処置

OB・紛失球の処置 OB(アウトオブバウンズ)とボールの紛失は、ラウンドで最もよく出る処置のひとつです。基本は「ストロークと距離」とい... 初級向け 球の捜索と確認(3分ルール) 打った球が草むらや木の根元に紛れて見つからない——ラウンドでよくある場面です。あわてる前に、ゴルフ規則は「どれだけ... 初級向け ペナルティエリアの処置(黄・赤) ボールが池や川などに入ったときの処置を定めるのが、ゴルフ規則17「ペナルティエリア」です。2019年の改正で旧「ウ... 初級向け アンプレヤブルの処置 茂みや木の根元、崖など『どう打っても無理』な場所に球がハマることはあります。そんなとき、罰打を払って仕切り直せるの... 中級向け 止まっている球が動いたとき アドレスした瞬間に球がコロッと動いた、風で球が転がった、探していて足が触れて動かしてしまった——止まっている球が動... 中級向け 障害物・異常なコース状態からの救済 石や木の葉、カート道や水たまり——プレー中、球のそばに「邪魔なもの」が現れる場面は少なくありません。ゴルフ規則では... 中級向け コースはあるがまま(状態改善の禁止) ゴルフの大原則のひとつが「コースはあるがままにプレー」です(規則8)。球が止まったら、その状況は基本的に受け入れて... 中級向け バンカーの規則(砂に触れる制限) バンカーは、砂地から球を打つ技術をためすために作られた区域です。ふつうのコースエリアと違い、ストロークの前に砂へ触... 中級向け グリーンの規則(パッティンググリーン) パッティンググリーンには、ほかのコースエリアとは違う特別な規則(規則13)が用意されています。球を拾い上げて拭ける... 中級向け やりがちな違反(誤球・誤所・球が動いた) ルール違反は、知らないあいだにやってしまうものほど怖いものです。「他人の球を打ってしまった」「ドロップした場所が違... 初級向け

ハンディキャップ

競技・フォーマット

よくある質問

ルールとマナーはどう違うのですか?

ルール(ゴルフ規則)は破ると罰打や失格につながる公式の決まりで、OB の処置や救済などが含まれます。マナー(エチケット)は罰打こそないものの、守らないと同伴者やコースに迷惑がかかる作法(服装・進行・コース保護など)です。作法は『ゴルフマナー完全ガイド』にまとめています。

ゴルフのルールは誰が決めているのですか?

R&A(英国)と USGA(全米ゴルフ協会)が共同で定める『ゴルフ規則』が世界共通の基準で、日本では日本ゴルフ協会(JGA)が日本語版を発行しています。2019 年に大きく簡素化され、その後も数年ごとに改正されています。

「一般の罰」とは何罰打ですか?

ストロークプレーでは 2 罰打、マッチプレーではそのホールの負けです。多くの違反がこの『一般の罰』に当たります。1 罰打で済む救済(ペナルティエリアやアンプレヤブルなど)とは区別して覚えましょう。

ボールが OB や紛失になったらどうしますか?

原則は『ストロークと距離』の罰で、1 罰打を加えて直前に打った場所から打ち直します。捜索時間は 3 分までです。OB や紛失が濃厚なときは、その場から暫定球を打っておくと進行が速くなります。コースによっては前進 4 打(プレ 4)などのローカルルールがある場合もあります。

距離計測器(レーザー・GPS)は使えますか?

2019 年の改正で、距離計測器は通常のプレーで使用できるようになりました。ただし、コースや競技がローカルルールで使用を禁止している場合は使えません。高低差などの追加情報の使用が制限されることもあるため、その日の規定を確認してください。

出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-09