打った球が草むらや木の根元に紛れて見つからない——ラウンドでよくある場面です。あわてる前に、ゴルフ規則は「どれだけの時間・どこまでの行為なら罰なしで球を捜し、確認できるか」を定めています(規則7)。 この記事では、捜索時間の3分ルール、砂や草を動かしてよい範囲、自分の球の確認と拾い上げの手順、捜索中にうっかり球を動かしたときの扱いまで、2023年規則にそって整理します。3分で見つからず紛失になったあとの処置(ストロークと距離・暫定球など)は別記事にまとめています。
ショットした球が見つからないとき、まず知っておきたいのが捜索できる時間です。
この3分はあくまで「捜す」ための時間です。3分以内に球が見つかれば、続けてそれが自分の球かどうかを確認するための合理的な時間が別に認められます(確認の手順は後の章で解説します)。
3分で見つからず紛失になったあとの処置(ストロークと距離の1罰打・暫定球・前進4打など)は、専用の記事にまとめています。
球を見つけ、確認するために、プレーヤーは合理的な行為をとることができます(規則7.1a)。次のようなことは、原則罰なしで認められます。
ただし大切な線引きがあります。フェアな捜索の結果として多少状況が良くなるのは罰なしですが、合理的な範囲を超えて次の打球に有利なように状況を改善してしまうと、「あるがままにプレーする」原則(規則8.1a)違反で一般の罰(ストロークプレーで2罰打)になります。「捜すため」と「打ちやすくするため」を混同しないのがポイントです。
また、球が砂に隠れていて、捜索中に砂を動かしてライ(球の状態)が変わったときは、元のライを復元してから打ちます(規則7.1b。球が完全に砂に埋まっていた場合は、一部が見える状態にしておいてかまいません)。復元せずに打つと一般の罰です。
見つけた球が自分の球かどうかの確認は、次のいずれかで行います(規則7.2)。
だからこそ、ラウンド前にボールへ自分だけの目印を入れておくと確認がスムーズです(規則6.3a)。同じ銘柄の球が同じ場所に複数あると、目印がなければ自分の球と確定できません。
止まったままでは確認できないときは、球を拾い上げて確認できます(回転させて見るのも可)。ただし手順が決まっています(規則7.3)。
マークせずに拾った・必要以上に拭いた・確認の必要がないのに拾い上げた場合は、1罰打です。
球を捜したり確認したりしている最中に、うっかり球を動かしてしまっても罰はありません(規則7.4)。自分が動かしても、同伴者やキャディが動かしても同じ扱いです。長い草を足でかき分けたり、木を揺すったりして球が動いた場合も「偶然」に含まれます。
このときは、動かした球を元の箇所にリプレースします(元の位置がわからなければ推定する)。砂に埋まっていた球なら、元のライを復元して戻します。
注意したいのは、捜し「始める前」に自分の不注意で球を動かしてしまったケースです。これは規則7.4の対象外で、1罰打を加えて球を元に戻します(規則9.4b)。罰なしになるのは、あくまで『捜索・確認の行為中』に球が動いた場合だと覚えておきましょう。
捜し始めてから3分までです。2019年の規則改正で、それまでの5分から3分に短縮されました。3分以内に見つからなければ紛失球として処置します。なお、3分内に見つかった球が自分のものか確認するための合理的な時間は、別途認められます。
はい。球を見つけ確認するための合理的な行為として、砂・水を動かしたり、草や枝を動かす・曲げることが罰なしで認められます(規則7.1a)。ただし合理的な範囲を超えて次打を有利に改善すると一般の罰です(規則8.1a)。砂でライが変わったときは、元のライを復元してから打ちます(規則7.1b)。
確認のために必要なら拾い上げられます(規則7.3)。手順として、拾う前に球の位置をマークし、拭くのは確認に必要な範囲だけにとどめ(グリーン上を除く)、確認後は元の位置にリプレースします。マークを怠る・拭きすぎる・必要がないのに拾うと1罰打です。
捜索や確認をしている最中に偶然動かしたのなら罰はありません。球を元の箇所にリプレースします(規則7.4)。ただし、捜し始める前に自分の不注意で球を動かした場合は対象外で、1罰打を加えて元に戻します(規則9.4b)。
ラウンド前にボールへ自分だけの目印(マーク)を入れておくと確認がスムーズです(規則6.3a)。同じ銘柄・番号の球が同じエリアにあると、目印がなければどちらが自分の球か確定できないため、確認のためにも目印は有効です。
最終更新: 2026-06-09