1 2 3

ゴルフルール » ラウンドのプレー(練習・スタート・速やかなプレー)

中級向け

ラウンドのプレー(練習・スタート・速やかなプレー)

「ラウンドのプレー」は、1ラウンドをどう進めるかを定めた規則5です。スタート時刻ちょうどに始めること、コースでの練習がどこまで許されるか、そして速やかにプレーすること——どれも知らずに破ると罰打や失格につながります。ここでは2023年規則にそって、スタートの罰・練習の制限・不当の遅延を整理します。なお、待たせない段取りといった「作法」はマナー側にまとめ、ここでは罰の側面だけを扱います。

ラウンドのルール:スタート時刻厳守/事前のコース練習/速やかなプレー
定刻スタート、事前練習の制限、速やかなプレーが基本です。

スタート時刻ちょうどに始める(遅刻の罰)

ゴルフのラウンドは、最初のホールで最初のストロークをした瞬間に始まります(規則5.3a)。そして大切なのが、委員会が定めたスタート時刻ちょうどに始めること。早くても遅くてもいけません。

スタート時刻は正確な時刻として扱われます。たとえば『9:00』は9時00分00秒のことで、9時01分までの猶予ではありません。定刻にプレーの準備ができている必要があります。

このルールを破ると、原則は失格です。ただし、次の3つの例外があります(規則5.3a)。

状況
5分以内の遅刻でスタート地点に準備して到着 一般の罰を最初のホールに
5分以内早くスタートした 一般の罰を最初のホールに
委員会が例外的事情と認めた 罰なし

つまり、5分を超える遅刻・早すぎるスタートは失格、5分以内なら最初のホールに一般の罰(ストロークプレーで2罰打)です。

なお、悪天候や前の組の遅れなどでスタート自体が遅れた場合は、自分の組がスタートできる状態のときに準備できていれば違反になりません。

ラウンド前・ラウンド中の練習の制限

ラウンド前後・中に練習できない場合(競技日のコース事前練習・プレー中・バンカー・遅延)と、できる場合(練習場・ティー周りのパット/チップ等)の対比
練習が制限される場面と、認められる練習の対比。

コースでの練習がどこまで許されるかは、マッチプレーかストロークプレーかで大きく変わります。

ラウンド前・ラウンド間の練習(規則5.2)

その日の最終ラウンドを終えた後は、コースで練習できます。違反してストロークすると最初のホールに一般の罰、さらに違反すると失格です。

ラウンド中の練習(規則5.5)

規則5.5の違反は一般の罰です。なお、コースはローカルルールで練習をさらに制限・許可できる場合があります。

速やかなプレー(不当の遅延と推奨ペース)

ゴルフは速やかなペースでプレーすることが求められます(規則5.6)。

不当の遅延(規則5.6a)

プレーヤーは、ホールのプレー中もホールとホールの間も、不当にプレーを遅らせてはいけません。罰は段階的に重くなります。

違反
1回目 1罰打
2回目 一般の罰(ストロークプレーで2罰打)
3回目 失格

ホールとホールの間で遅らせた場合、罰は次のホールに適用されます。

推奨ペース(規則5.6b)

ここで扱うのは、あくまで罰打を伴うルールとしての側面です。待たせない段取り・ボール探しの切り上げ方・前の組について行くコツといった、罰打のつかない「作法」は、マナー側にまとめています → スロープレーを防ぐマナー

プレーの中断と再開(規則5.7)

雷などの危険があるときや委員会が中断を告げたときは、プレーを止めます。再開時は止めた場所から続けます。許可なく勝手に止めると失格になることもあります(中断・再開の詳しい手順は別記事で扱います)。

よくある誤解 → 正しい理解

✗ よくある誤解「9時スタートなら9時1分までに行けば大丈夫」と考える。
○ 正しい理解スタート時刻は9時00分00秒ちょうど。定刻にプレーの準備ができている状態にしておく。
✗ よくある誤解早く着いたので、定刻より前にさっさと1打目を打ってしまう。
○ 正しい理解早すぎるスタートも罰の対象(5分以内なら一般の罰)。委員会が定めた時刻ちょうどに始める。
✗ よくある誤解ストロークプレーの朝、コースの1番ホールから打って肩慣らしする。
○ 正しい理解コースでの事前練習は原則禁止。練習場や、1番グリーン周りのパット・チップにとどめる。
✗ よくある誤解自分の番でゆっくり時間をかけ、毎回ルーティンを長くとる。
○ 正しい理解不当の遅延はルール上の罰(1罰打→一般の罰→失格)。自分の番では40秒を目安に、準備を先行させて打つ。

よくある質問

スタート時刻に遅刻したら、どうなりますか?

原則は失格ですが、スタート地点にプレーの準備をして5分以内の遅刻で到着した場合は、最初のホールに一般の罰(ストロークプレーで2罰打、マッチプレーでそのホールの負け)で済みます。5分を超える遅刻は失格です(規則5.3a)。なお委員会都合などでスタート自体が遅れたときは、組がスタートできる状態で準備できていれば違反になりません。

定刻より早くスタートしてもいいですか?

いけません。スタートは委員会が定めた時刻ちょうど(たとえば9:00は9時00分00秒)で、早くても遅くてもいけません。5分以内早くスタートした場合は最初のホールに一般の罰、それを超えると失格です(規則5.3a)。

ラウンド前にコースで練習できますか?

形式によります。マッチプレーはラウンド前・ラウンド間にコースで練習してよいですが、ストロークプレーは競技当日のコースでの事前練習が原則禁止です。例外として、最初のティーイングエリア上や近くでのパット・チップ、練習場での練習、直前に終えたホールのグリーン周りは認められます(規則5.2)。

ホールとホールの間に練習してもいいですか?

直前に終えたホールのグリーンや練習グリーン、次のティーイングエリアでのパット・チップは認められます。ただしバンカーからは不可で、プレーを不当に遅らせないことが条件です。それ以外の練習ストロークは禁止で、違反は一般の罰です(規則5.5b)。

スロープレーには罰がありますか?

競技では、規則5.6aの「不当の遅延」として罰の対象になり得ます。罰は1回目が1罰打、2回目が一般の罰、3回目が失格と段階的に重くなります。自分の番では40秒以内が推奨されています(規則5.6b)。罰打のつかない作法としての進行のコツは、スロープレーを防ぐマナーにまとめています。

関連するルール

出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-09