規則10は「球をどう打つか」と「人からどこまで助けを受けてよいか」を定めたルールです。ゴルフは技術と自分自身の挑戦のゲーム——だからこそ、ストロークの仕方や、アドバイス・キャディからの援助には線引きがあります。この記事では、正しいストローク(規則10.1)、アドバイスと援助(規則10.2)、キャディの役割(規則10.3)を、初心者・中級者向けにやさしく整理します。罰打を伴わない同伴者への作法はマナー側にまとめています。
「ストローク」とは、クラブのヘッドで球を正しく打つことです。規則10.1は、この打ち方について次のことを定めています。
規則10.1に違反したストロークは、ストロークプレーでは一般の罰=2罰打で、その打数も数えます。
プレーの戦略・攻め方を自分で決めることはゴルフの根本的な挑戦です。そのため、ラウンド中に受けられるアドバイスや援助には制限があります。
アドバイス(規則10.2a)
ラウンド中、プレーヤーは次のことをしてはいけません。
違反すると一般の罰(マッチプレーはそのホールの負け、ストロークプレーは2罰打)です。ただしこの制限は、ラウンド前・プレー中断中・ラウンドとラウンドの間には適用されません。パートナー戦では、パートナーやそのキャディとのやり取りは認められます。
ここでいう「アドバイス」とは、クラブ選択・スイングの仕方・攻め方に影響を与える助言を指します。一方、距離、ハザードやピンの位置といった誰でも分かる公開情報や、ルールの確認はアドバイスに当たりません。これらは競技でも自由にやり取りできます。
そのほかの援助(規則10.2b)
プレーの線(狙う方向)に関する援助にも制限があります。プレーの線を示す物を地面に置くこと、キャディを球の後方延長線上(制限区域)に立たせてエイミングの援助を受けることは認められません。キャディ以外の人に、打つ方向に立って目標を示してもらうこともできません(その人は打つ前に離れる)。違反は一般の罰です。なお、グリーンでの旗竿の付き添いは別の扱いです。
プレーヤーはキャディにクラブを運ばせ、ラウンド中の助言やそのほかの援助を受けられます。ただし、できることには限りがあります。
キャディへの言葉づかいや感謝といった、罰打を伴わない接し方の作法は 同伴者・キャディ・スタッフへの配慮 にまとめています。なお、チーム競技で認められるアドバイザー(規則24)の扱いは、今後の専用記事で解説します。
ストロークはクラブのヘッドで球を一瞬で正しく打つものと定められているためです(規則10.1a)。押し出す・かき寄せる・すくい上げるような打ち方は一般の罰(ストロークプレーで2罰打)になります。なお、偶然クラブが球を2回以上打ってしまった場合は、1ストロークと数え罰はありません。
アンカリングとは、ストロークの間にクラブやグリップした手を体に固定して打つことで、規則10.1bで禁止されています。長尺パター自体は使えますが、グリップ側を胸やみぞおちに当てて固定する打ち方はできません。クラブや手を、もう一方の手や前腕に当てるのは認められます。
コンペや公式競技では、同じ競技に出ている人にアドバイスを与えたり、自分のキャディ以外にアドバイスを求めたりすると一般の罰になります(規則10.2a)。ただし距離やピン・ハザードの位置といった公開情報や、ルールの確認はアドバイスに当たらず、やり取りできます。普段の仲間内のラウンドは競技ではないため罰はありません。
いいえ。規則上の「アドバイス」は、クラブ選択・スイング・攻め方に影響を与える助言を指します。距離、ピンやバンカー・池の位置といった誰でも分かる公開情報や、ルールの確認はアドバイスに当たりません。競技中でもこれらは自由にやり取りできます。
プレーヤーです。キャディの行動はラウンド中、プレーヤーの責任とされ、キャディが規則に違反すればプレーヤーがその罰を受けます(規則10.3c)。だからこそ、救済を受けるかどうかの決定など重要な判断はプレーヤー自身が行う必要があります(規則10.3b)。
最終更新: 2026-06-09