スコアカードの裏や掲示で見かける「ローカルルール」。これは、コースや競技の委員会が、ゴルフ規則の範囲内でそのコース独自に定める決まりです。日本でおなじみの「前進4打(プレ4)」もそのひとつ。大切なのは、その日・そのコースで何が決められているかを確認することです。ここでは2023年規則にそって、ローカルルールの考え方と、プレ4・距離計測器・悪天候時の救済などよく出る例を整理します。
ローカルルールは、コースや競技の運営者(委員会)が、ゴルフ規則の範囲内でそのコースや競技に合わせて定める決まりです。境界(OB)の定め方、修理地の扱い、特定の救済の追加などが含まれます。
大切なのは、その日・そのコースで何が決められているかを確認すること。多くはスコアカードの裏や、クラブハウス・スタート室の掲示、競技なら配布される「ローカルルール」に書かれています。
なお、よく使われるローカルルールには、R&A/JGA が文例を示した「モデルローカルルール(ひな型)」があります。この記事で触れる「E-5」「G-5」「E-3」などは、そのひな型の番号です。
前進4打(プレ4)は、日本の多くのコースにある慣習的なローカルルールです。ティーショットなどがOB・紛失になったとき、前の場所まで戻らず、所定の特設ティーから打って先に進めるようにした救済で、進行を速める目的があります。
ここで混同しやすいのが、公式規則の標準処置との違いです。
また、R&A/JGA のモデルローカルルール E-5(ストロークと距離の代替)とも別物です。E-5 は2罰打を加えて、球の推定地点とフェアウェイの縁との間の区域にドロップする救済で、特設ティーへ進む「プレ4」とは仕組みが違います。E-5 はプロや上級アマの競技には適さないとされ、アンプレヤブルの球やペナルティエリアの球には使えません。
距離計測器(レーザー・GPS): 通常のプレーでは、距離や方向の情報を得るために使用できます(規則4.3a)。ただし高低差の計測や、ボール位置からの推奨クラブを示す機能などは認められません。さらに、委員会がローカルルール(モデルローカルルール G-5)で使用を禁止していれば使えません。競技ではその日の規定を必ず確認しましょう。
プリファードライ(プレファードライ/6インチプレース): 大雨・雪解け・猛暑などでコースが傷んでいるとき、委員会がモデルローカルルール E-3を採用することがあります。フェアウェイ(フェアウェイの高さ以下に刈られた区域)にある球を、決められた範囲内(例: 1クラブレングス・スコアカード1枚分・6インチなど)に置き直してプレーできる救済です。範囲や対象区域はコースの規定によります。
ローカルルールにも限界があります。委員会が設けられるのは規則の範囲内のものだけで、ゴルフ規則そのものに反する内容のローカルルールは無効です。だからこそ、その日・そのコースの規定を確認したうえでプレーすることが基本になります。
いいえ。プレ4は各コースが独自に設ける慣習的なローカルルールで、採用の有無や打数の数え方はコースごとに異なります。公式規則の標準処置(ストロークと距離)ではないので、必ずスコアカードや掲示でその日の規定を確認してください。
別物です。前進4打は所定の特設ティーへ進んで打つ、日本の慣習的な救済です。一方のE-5は、2罰打を加えて球の推定地点とフェアウェイの縁との間の区域にドロップする救済で、プロや上級アマの競技には適さないとされ、アンプレヤブルの球やペナルティエリアの球には使えません。
通常のプレーでは、距離や方向の情報を得るために使用できます(規則4.3a)。ただし高低差の計測や推奨クラブの表示などは認められず、委員会がローカルルール(モデルローカルルールG-5)で使用を禁止している場合は使えません。競技ではその日の規定を確認してください。
コースが「プリファードライ(6インチプレースなど、モデルローカルルールE-3)」を採用している場合に限り、フェアウェイなどにある球を決められた範囲内に置き直せます。採用の有無や範囲はコースの規定によるので、掲示やスコアカードを確認してください。常に認められるわけではありません。
いいえ。委員会が定められるのはゴルフ規則の範囲内のものだけで、規則そのものに反する内容のローカルルールは無効です。ローカルルールは、そのコースの事情に合わせた追加や調整にとどまります。規則上の問題は委員会が最終的に裁定します(規則20.2)。
最終更新: 2026-06-09