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Asian Development Tour完全ガイド

Asian Development Tour(ADT)は、アジア最高峰のAsian Tourが2010年に立ち上げた公式の下部(2部)ツアーです。タイ・マレーシア・台湾・インドネシアを中心にアジア各国を巡回し、若手やAsian Tourの出場権を逃した選手が腕を磨く舞台になっています。1年間の賞金額で決まるOrder of Merit(賞金ランキング)の上位10名が、翌シーズンのAsian Tourカードを手にする「登竜門」です。

タイ・メーモーゴルフコースのフェアウェイ
Asian Development TourはAsian Tourの下部ツアー。タイなどアジア各国を巡回。写真はタイのメーモーゴルフコース(イメージ) Jestrada2021 (CC BY-SA 4.0) / Wikimedia Commons
Order of Merit 基準週: 2026-10-01 (2026 シーズン)
順位選手ポイント
1 Khavish Varadan 64883.89
2 Minhyeok Yang 59793.99
3 Sean Ramos 54719.33
4 Michele Ortolani 51161.25
5 Runchanapong Youprayong 49279.55
6 Pukhraj Singh Gill 42689.89
7 Nicklaus Chiam 40022.08
8 Xu, Andi 36108.71
9 Kevin Akbar 35106.39
10 Nathan Han 34198.15
上位 10 名 / 全 171 名 ・ 公式順位表で全順位を見る ↗

ADTとは

Asian Development Tour(ADT)は、アジアの男子プロゴルフを統括する Asian Tour が運営する公式の下部ツアーです(Asian Tour公式)。Asian Tourが「1部」だとすれば、ADTはその「2部」にあたり、若手やAsian Tourの出場権(カード)を逃した選手が実戦経験を積む場として機能します。

アジア各国を巡回する点が最大の特徴で、近年はタイ・マレーシア・台湾・インドネシアを軸に、ベトナム・エジプト・モロッコ・サウジアラビアなどへも広がっています。2025年は年間14試合を開催し、1試合あたりの賞金総額はおおむね US$8.5万〜25万でした(2025 ADT・Wikipedia)。

歴史

ADTは 2010年、Asian Tourが「次世代のスターを発掘する」ことを目的に創設しました。初年度はわずか5試合からのスタートでしたが、2015年には過去最多の28試合・総額US$220万規模まで拡大しています(Asian Tour公式・沿革)。

2013年からは各大会に Official World Golf Ranking(世界ランキング)ポイントが付与されるようになり、世界ランクを意識した若手の挑戦の場として定着しました(Wikipedia)。多くの大会は、マレーシア(PGM)・タイ(オールタイランド)・台湾(Taiwan PGA)・インドネシア・ベトナム(VGA)といった各国ツアーとの共同主管で行われています。

Order of Merit

ADTのランキングは、1シーズンに獲得した賞金額(米ドル換算)で決まる Order of Merit(OOM)です。年間OOMの上位 10名が、翌シーズンのAsian Tourカード(出場権)を獲得します(2025 ADT・Wikipedia)。

この昇格枠は時代とともに拡大してきました。創設当初は上位3名、2014年から5名、2018年に7名となり、2020〜22シーズン以降は現在の 10名に増えています(Wikipedia)。2025年シーズンはTawit Polthaiが賞金US$75,315でOOM首位に立ちました。

今季Order of Merit 基準週: 2026-10-01
順位選手ポイント
1 Khavish Varadan 64883.89
2 Minhyeok Yang 59793.99
3 Sean Ramos 54719.33
4 Michele Ortolani 51161.25
5 Runchanapong Youprayong 49279.55
6 Pukhraj Singh Gill 42689.89
7 Nicklaus Chiam 40022.08
8 Xu, Andi 36108.71
9 Kevin Akbar 35106.39
10 Nathan Han 34198.15
上位 10 名 ・ 公式順位表 ↗

出場権

ADTには主に次のような選手が出場します。

  • Asian Tour Qスクール(予選会)の通過者のうち下位:Asian Tourカードまでは届かなかった選手にADTの出場資格が与えられます。
  • 各国オープン・共同主管大会の推薦枠:マレーシア・タイ・台湾・インドネシア・ベトナムなど開催国ツアーからの選手。
  • アマチュア招待:有力アマチュアが招待出場することもあります。

Qスクールで上位に入ればAsian Tourに直行、その下位ならADTというのが大まかな住み分けです(Asian Tour公式)。

卒業生・主な選手

ジャズ・ジェーンワタナノンド
アジアの下部ツアーで育ったジャズ・ジェーンワタナノンド Hopscotch27 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

ADTを経由して飛躍した選手は少なくありません。

  • Johannes Veerman(米国):2016年にADTで頭角を現し、その後Asian Tourを経て2021年に欧州ツアー(DP World Tour)で初優勝。
  • Naoki Sekito(関藤直熙・日本):2019年に 日本人として初めてADTのOrder of Meritを制覇。同年は2勝を挙げました(Asian Tour公式)。
  • Sadom Kaewkanjana(タイ):ADTも経験したのちAsian Tourで活躍し、全英オープン出場やAsian Tour賞金ランキング上位入りを果たしています。

ADTは「勝てばすぐ上のツアーへ」という性格が強く、同じ選手が何勝も積み上げにくいのも特徴です。

関連ツアー

ADTのゴールは、ひとつ上の Asian Tour へのカード獲得です。OOM上位10名がそこへ昇格します。

またADTは各国ツアーと密接に連携しており、タイのAll Thailand Golf Tour、マレーシアのPGM、台湾・インドネシア・ベトナムの各ツアーと共同主管で大会を開いています。インドのPGTI(Professional Golf Tour of India)は別組織ですが、両者を行き来する選手も多くいます。

よくある質問

上位何名がAsian Tourに昇格できる?

現在は年間Order of Meritの上位10名が、翌シーズンのAsian Tourカードを獲得します。昇格枠は創設時の3名から、2014年に5名、2018年に7名、2020〜22年以降は10名へと拡大してきました。

日本人選手も挑戦している?

はい。2019年には関藤直熙(Naoki Sekito)が日本人として初めてADTのOrder of Meritを制し、同年2勝を挙げました。その後も日本人選手がアジアでのキャリアの足がかりとして挑戦しています。

インドのPGTIとはどういう関係?

インドのPGTI(Professional Golf Tour of India)はADTとは別の組織です。ただしインド人選手がADTに出場するなど、選手の往来は活発です。

賞金規模はどのくらい?

2025年シーズンは1試合あたりの賞金総額がおおむねUS$8.5万〜25万でした。下部ツアーのためAsian Tour本体より規模は小さめです。

どの国で開催される?

マレーシア・タイ・台湾・インドネシアを中心に、近年はベトナム・エジプト・モロッコ・サウジアラビア・パキスタン・フィリピンなどへも広がっています。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-03