Korn Ferry Tour(コーンフェリーツアー)は、PGA TOUR が運営する男子の下部ツアーで、世界最高峰の PGA TOUR へ上がるための主要な登竜門です。1990年に「Ben Hogan Tour」として創設され、Nike・Buy.com・Nationwide・Web.com とスポンサーを替えながら、2019年から現在の名称になりました。年間ポイントランキングの上位20名が翌季の PGA TOUR カードを獲得でき、さらにシーズン中に3勝すると即座に昇格できる「Battlefield Promotion」という独自の制度もあります。2026年シーズンは石川遼が主戦場として参戦しており、日本のファンの注目度も高まっています。本記事では、ツアーの仕組み・歴史・昇格制度・注目選手・日本での視聴方法までを整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Ian Holt | 1226.74 |
| 2 | Doc Redman | 1196.99 |
| 3 | Alistair Docherty | 946.23 |
| 4 | Cole Sherwood | 798.46 |
| 5 | Jeremy Gandon | 793.68 |
| 6 | Hunter Eichhorn | 745.78 |
| 7 | Michael Johnson | 715.08 |
| 8 | Davis Lamb | 677.67 |
| 9 | Cooper Dossey | 674.37 |
| 10 | Dylan Menante | 664.95 |
Korn Ferry Tour(コーンフェリーツアー)は、PGA TOUR が運営する男子プロゴルフの下部ツアーです(PGA TOUR 公式)。北米を中心に中南米なども含めて年間25試合前後が組まれ、世界最高峰の PGA TOUR を目指す選手たちが1年を通してしのぎを削ります。
位置付けを一言でいえば「PGA TOUR への主要な登竜門(プルービンググラウンド)」です。ここで年間を通して好成績を残した選手が、翌シーズンの PGA TOUR 出場権(ツアーカード)を手にします。近年の PGA TOUR スター選手の多くが、このツアーを経て世界の舞台へと駆け上がってきました。
プレーの中心は4日間72ホールのストロークプレーで、ルールやコースセッティングも PGA TOUR に準じます。賞金規模こそ PGA TOUR には及びませんが、出場選手のレベルは非常に高く、「世界で2番目に層の厚い男子ツアー」とも評されます。
このツアーの歴史は、名前(=冠スポンサー)がコロコロ変わってきたことでも知られています。当時の PGA TOUR コミッショナー、ディーン・ビーマンの主導で 1990年に「Ben Hogan Tour」として創設されました。スポンサーは名手ベン・ホーガンの名を冠したベン・ホーガン・ゴルフ社で、初年度は30試合・1試合の賞金総額はおよそ10万ドルという小さなツアーでした(PGA TOUR 公式)。
その後の名称の変遷は次の通りです。
| 期間 | ツアー名 | 冠スポンサー |
|---|---|---|
| 1990〜1992 | Ben Hogan Tour | ベン・ホーガン・ゴルフ社 |
| 1993〜1999 | Nike Tour | ナイキ |
| 2000〜2002 | Buy.com Tour | Buy.com |
| 2003〜2012 | Nationwide Tour | ネーションワイド保険 |
| 2012〜2019 | Web.com Tour | Web.com |
| 2019〜現在 | Korn Ferry Tour | コーンフェリー(人材コンサル会社) |
2019年6月、PGA TOUR はロサンゼルスに本拠を置く人材コンサルティング企業コーンフェリーと10年契約を結び、Web.com に代わる冠スポンサーとして現在の名称になりました(Golf Digest)。名前は変われど、「PGA TOUR への登竜門」という役割は創設以来一貫しています。
Korn Ferry Tour は1月開幕・10月閉幕という、PGA TOUR の暦年シーズンに近い日程で動きます。2026年シーズンは全25試合・賞金総額2,700万ドルで構成されています(Golf News Net)。
シーズンは大きく2つのパートに分かれます。
開幕は1月の中南米ラウンドからスタートし、春から夏にかけて北米各地を転戦、10月のシーズン最終戦「Korn Ferry Tour Championship」で年間王者と昇格者が確定します。なお最終戦の開催地は、2024〜2025年のフレンチリック・リゾート(インディアナ州)から、2026年はバージニア州リッチモンド近郊のザ・フェデラル・クラブへ移ります(Golf News Net)。
Korn Ferry Tour 最大の魅力は、シーズンを通したポイントランキングで PGA TOUR 昇格者が決まる点にあります。各大会の成績に応じてポイントが加算され、シーズン最終戦の Korn Ferry Tour Championship 終了時点での順位で昇格者が確定します(PGA TOUR エリジビリティ)。
ポイント上位20名が、翌季の PGA TOUR カードを獲得します。この「20」という数字は、それまでの30名から2025年シーズンに向けて削減されたもので、昇格枠が狭まったぶん終盤の争いはいっそう熾烈になっています(PGA TOUR Points List)。21〜60位の選手は、翌季も Korn Ferry Tour のフル出場権を維持します。
もう一つ重要なのが Battlefield Promotion(バトルフィールド・プロモーション) です。これはシーズン中に3勝を挙げた選手は、ポイント順位を待たずその場で即 PGA TOUR へ昇格できるという制度で、1997年から続く伝統的なルールです。圧倒的な強さを見せた選手を、年の途中でも一気に上の舞台へ引き上げる仕組みといえます。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Ian Holt | 1226.74 |
| 2 | Doc Redman | 1196.99 |
| 3 | Alistair Docherty | 946.23 |
| 4 | Cole Sherwood | 798.46 |
| 5 | Jeremy Gandon | 793.68 |
| 6 | Hunter Eichhorn | 745.78 |
| 7 | Michael Johnson | 715.08 |
| 8 | Davis Lamb | 677.67 |
| 9 | Cooper Dossey | 674.37 |
| 10 | Dylan Menante | 664.95 |
Korn Ferry Tour に出場するための主なルートは次の3つです。
Q-School の第1ステージには、世界ランキング101〜200位の選手や、PGA TOUR・Korn Ferry Tour・DP World Tour・日本ツアー(JGTO)などで予選通過実績のある選手などがエントリーできます。原則としてプロ選手が対象で、誰でも気軽に出られるわけではありません。
Korn Ferry Tour は基本的に「どの試合も昇格ポイントが懸かった真剣勝負」ですが、とくに節目となる大会があります。
Korn Ferry Tour Championship(最終戦) シーズンを締めくくる一戦で、ここでの順位によって PGA TOUR カードの行方が最終決定します。文字通り選手生命を左右する舞台で、毎年ドラマが生まれます。2026年からはバージニア州のザ・フェデラル・クラブで開催されます。
Korn Ferry Tour Finals(終盤4試合) 賞金総額が各150万ドルに引き上げられ、優勝者に600ポイントが与えられる終盤戦。下位からの逆転昇格を狙う選手にとって最後のチャンスとなります。
そのほか、Astara Golf Championship(中南米)や Visit Knoxville Open、Nationwide Children's Championship など、北米・中南米各地で個性的な大会が組まれています。PGA TOUR の看板大会のような派手さはありませんが、「ここで結果を出せば人生が変わる」という緊張感が、このツアーならではの見どころです。
Korn Ferry Tour の価値は、ここを巣立った選手たちのその後の活躍が証明しています。スコッティ・シェフラー、ジャスティン・トーマス、ザンダー・シャウフェレ、ウィル・ザラトリスなど、現在の PGA TOUR を代表するスター選手の多くがこのツアー出身です(PGA TOUR 公式)。下部ツアーで揉まれた経験が、トップ選手への土台になっているわけです。
2025年シーズンはジョニー・キーファーが2勝・9度のトップ10でポイント1位となり、2026年 PGA TOUR カードを獲得した20名の筆頭となりました(Golf Digest)。
日本人選手の挑戦 2026年シーズンは、かつての天才少年 石川遼が「PGA TOUR 昇格」を目標に、日本ツアーではなく Korn Ferry Tour を主戦場に選んで参戦しています。石川は2025年末の PGA TOUR Q-School 最終ステージで34位タイとなり、上位5名の PGA カード獲得は逃したものの Korn Ferry Tour の出場権を得ました(GDO)。ほかにも杉浦悠太、大西魁斗といった日本の若手が同ツアーに挑んでいます。
なお、松山英樹はこの Korn Ferry Tour を経由していません。松山はアジアアマチュア選手権優勝でマスターズ出場権を得て世界の舞台に出ると、その後は世界ランキングと招待によって直接 PGA TOUR へ進んだ、いわば「例外的なエリートルート」をたどった選手です。
Korn Ferry Tour はこれまで日本での中継が限られていましたが、石川遼の参戦をきっかけに視聴環境が広がりました。
放送・配信の体制は年やシーズンによって変わるため、契約前に各サービスの最新情報をご確認ください。スコアやリーダーボードは PGA TOUR 公式サイト・公式アプリでも確認できます。
Korn Ferry Tour は、世界の男子ツアーの「階段」の中ほどに位置しています。
こうした多層構造によって、若手やステータスを失った選手にも「勝ち上がれば必ず上が開ける」という道筋が用意されているのが、北米のツアー体系の特徴です。
Korn Ferry Tour は PGA TOUR が運営する下部(育成)ツアーで、PGA TOUR への主要な登竜門です。年間ポイントランキングの上位20名が、翌シーズンの PGA TOUR カード(出場権)を獲得します。逆に PGA TOUR で出場権を失った選手が Korn Ferry Tour に降りてくることもあり、両者は入れ替えの関係にあります。
シーズン中に3勝を挙げた選手が、年間ポイント順位を待たずにその場で即 PGA TOUR へ昇格できる制度です。1997年から続く伝統的なルールで、突出した成績を残した選手を年の途中でも一気に上の舞台へ引き上げる仕組みです。
原則としてプロ選手が対象です。出場するには PGA TOUR Q-School(4段階の予選会)を勝ち上がるなどして出場権を得る必要があり、誰でも気軽に出られるわけではありません。
松山英樹はアジアアマチュア選手権優勝でマスターズ出場権を獲得して世界の舞台に出ると、その後は世界ランキングと大会招待を通じて直接 PGA TOUR へ進みました。下部ツアーを通らずトップに到達した、いわば例外的なエリートルートをたどった選手です。
2026年シーズンは石川遼が「PGA TOUR 昇格」を目標に主戦場として参戦しているほか、杉浦悠太や大西魁斗といった若手も挑戦しています。石川は2025年末の PGA TOUR Q-School を通じて出場権を得ました。
2026年シーズンは全25試合で賞金総額2,700万ドルです。レギュラーシーズンの大会は賞金総額が最低100万ドル、シーズン終盤の4試合(Finals)は各150万ドルに増額されます(PGA TOUR / Golf News Net 公表ベース)。PGA TOUR には及びませんが、下部ツアーとしては高水準です。
最終更新: 2026-06-01