Asian Tour(アジアンツアー)は、日本を除くアジア全域を本拠に各国を転戦する男子プロゴルフツアーです。1994年に設立され1995年に開幕、2004年に現在の名称となりました。世界ランキング(OWGR)の対象ツアーで、近年は高額賞金の大会群「International Series(インターナショナル・シリーズ)」を通じてLIV Golf/PIF(サウジ系)と提携し、賞金規模が大きく拡大しています。年間王者はOrder of Merit(年間ランキング)の1位で決まり、上位選手にはLIV Golfやメジャー、PGA TOURへの道も開かれています。本記事では、歴史・スケジュール・Order of Merit・International Series・出場権・主要大会・注目選手、そして日本での視聴方法までをやさしく整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Travis Smyth | 1005.00 |
| 2 | Jeongwoo Ham* | 826.19 |
| 3 | Ian Snyman | 679.52 |
| 4 | Pavit Tangkamolprasert | 596.70 |
| 5 | Cameron John* | 529.88 |
| 6 | Minhyuk Song* | 525.00 |
| 6 | Jiho Yang | 525.00 |
| 8 | Charlie Lindh | 412.35 |
| 9 | Wooyoung Cho | 350.00 |
| 10 | Austen Truslow | 324.33 |
Asian Tour(アジアンツアー)は、日本を除くアジア地域を中心に開催される男子プロゴルフツアーです(日本には独立した日本ゴルフツアー機構=JGTOがあります)。運営は選手を中心とする理事会が担い、本部はシンガポール・セントーサ島に置かれています(Asian Tour 公式)。
ツアーの成績は 世界ランキング(OWGR=Official World Golf Ranking) のポイント対象で、1998年には世界のツアー連合体である International Federation of PGA Tours の正会員になりました(Asian Tour(Wikipedia・歴史概観))。
近年の最大の特徴は、サウジ系の LIV Golf/PIF と提携して2022年に始まった高額賞金の大会群 International Series です。これにより従来アジア各国の中堅規模だった大会群に、賞金200万ドル超のビッグイベントが加わり、ツアー全体の注目度と賞金規模が一気に押し上げられました。シンガポールオープンや香港オープンといった伝統あるナショナルオープンも、カレンダーの軸として続いています。
Asian Tourの歩みを、節目だけ年表で押さえておきましょう(Asian Tour(Wikipedia))。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1994 | 香港での8か国PGA代表会合で Asian PGA が設立 |
| 1995 | 第1シーズンが開幕(スポンサー名でOmega Tour) |
| 1998 | International Federation of PGA Tours の正会員に |
| 1999–2003 | スポンサー契約により Davidoff Tour と呼称 |
| 2004 | 選手主導の新組織に再編され、現在の Asian Tour に改称 |
| 2007 | 本部をシンガポール・セントーサ島へ移転 |
| 2010 | 下部ツアー Asian Development Tour(ADT) を創設 |
| 2022〜 | International Series を導入。LIV Golf/PIFと提携し賞金が大幅拡大 |
ツアーを象徴する選手として、Order of Meritを史上最多の3度制した タイのThongchai Jaidee(トンチャイ・ジェイディー) や、通算18勝で最多勝の Thaworn Wiratchant(タウォン・ウィラチャン) が挙げられます。International Series導入後は、若くしてツアーで実績を積み世界へ羽ばたく選手が増え、Joohyung Kim(キム・ジュヒョン/通称トム・キム)、Cam Davis(キャメロン・デービス)、タイの Sadom Kaewkanjana(サドム・ケオカンチャナ)、LIVで活躍する Joaquin Niemann(ホアキン・ニーマン) らがアジアンツアーやInternational Seriesを経由した選手として知られます。
Asian Tourはアジア各国を巡りながら、ほぼ暦年に沿って1シーズンを戦います。2026年シーズンは、現時点で15前後の大会が組まれ、そのうち5大会が高額賞金の International Series です(2026スケジュール(Golf, by TourMiss))。
2026年のInternational Series主要日程は次の通りです(2026 International Series スケジュール(Golf Monthly))。
| 大会 | 時期・会場 |
|---|---|
| International Series Japan | 4月2〜5日・Caledonian GC(千葉) |
| Singapore Open | 4月23〜26日・Sentosa GC |
| International Series Morocco | 6月11〜14日・Royal Golf Dar Es Salam |
| International Series India | 10月8〜11日・The Prestige Golfshire Club(バンガロール) |
| International Series China | 11月5〜8日(初開催) |
| PIF Saudi International | 11月18〜21日・Riyadh GC(最終戦) |
このほか、香港オープン・フィリピンオープンといったナショナルオープンもカレンダーに並びます。シーズンは秋から終盤戦に入り、賞金最大の PIF Saudi International(11月)で締めくくられます。
Order of Merit(オーダー・オブ・メリット)とは 各大会の成績に応じて与えられるポイントを シーズン通算で積み上げ、その1位が年間王者となる仕組みです。近年は加重ポイント制で運用され、賞金規模の大きいInternational Seriesの大会ほど多くのポイントが動くため、年間王者争いは終盤までもつれやすいのが特徴です(Asian Tour 公式)。
Order of Merit上位には特典が用意されており、年間王者には全英オープン(The Open Championship)への出場資格が与えられます。さらに、International Seriesの年間ランキング上位選手には LIV Golf League への参加権(まだ契約を持たない選手が対象)が用意され、ツアーが世界トップの舞台への登竜門になっています(Asian Tour(Wikipedia))。
近年のOrder of Merit王者には、2025年に 比嘉一貴(Kazuki Higa)、2024年にJohn Catlin、2023年にAndy Ogletree、2020–22年シーズンには Joohyung Kim(トム・キム) が名を連ねています。今季の最新順位は、本記事に連動するランキングDB(最新snapshot)でご確認ください。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Travis Smyth | 1005.00 |
| 2 | Jeongwoo Ham* | 826.19 |
| 3 | Ian Snyman | 679.52 |
| 4 | Pavit Tangkamolprasert | 596.70 |
| 5 | Cameron John* | 529.88 |
| 6 | Minhyuk Song* | 525.00 |
| 6 | Jiho Yang | 525.00 |
| 8 | Charlie Lindh | 412.35 |
| 9 | Wooyoung Cho | 350.00 |
| 10 | Austen Truslow | 324.33 |
Asian Tourの出場資格(メンバーカード)は多層に分かれていますが、主な入口は次の3つです(Asian Tour(Wikipedia) / 2026 Q-School ファクトシート(公式))。
また2026年からは、LIV Golfと契約する新規選手に対し International Seriesに年2大会以上の出場が義務づけられるなど、トップ選手がアジアンツアーに参加しやすい仕組みも整えられています(LIVの新ルール(Golfmagic))。
Asian Tourのカレンダーで、とくに注目度が高いのが International Series の大会群です。2022年に導入され、LIV Golfによる総額3億ドル規模の提携を背景に、各大会が高額賞金で開催されています(International Series とは(Golf Monthly) / International Series 公式)。
2026年は、International Seriesの大半の大会が 賞金200万ドルで組まれ、シーズン最終戦の PIF Saudi International は 500万ドルと最大規模になります。各大会の優勝者は賞金総額の18%(200万ドル大会なら36万ドル)を手にします(2026 International Series Japan 賞金(The Golf News Net))。
これに加え、各国の伝統あるナショナルオープン(香港オープン・シンガポールオープン・フィリピンオープン など)もカレンダーの軸です。これらは各国のPGA(Hong Kong Golf Association / 各国協会 等)との 共催で運営されることが多く、地域の歴史ある大会とツアーの興行が結びついているのが特徴です。
Asian Tourはタイ・韓国・インドなどアジア各国のスターを多く輩出してきました。タイの Thongchai Jaidee や Thaworn Wiratchant、インドの Anirban Lahiri(アニルバン・ラヒリ)、韓国の Noh Seung-yul らが歴代の象徴的存在です。
近年は、若い世代がアジアンツアーやInternational Seriesで経験を積み、世界の主要ツアーへと巣立っています。韓国の Joohyung Kim(トム・キム) はアジアンツアーのOrder of Merit王者を経てPGA TOURで複数勝、タイの Sadom Kaewkanjana は2019年の新人王、オーストラリアの Cam Davis や Cameron Smith もアジアンツアーやInternational Seriesに足跡を残しています(Cameron Smithは2014年の新人王)。
日本人選手 International Series Japan(千葉)が開催されるなど、日本との結びつきも強まっています。2025年シーズンには 比嘉一貴 がOrder of Merit王者に輝き、現役では石坂友宏や池村寛世らの名前も挙がります(各選手の最新の出場・順位状況は連動ランキングDBをご参照ください)。
日本からAsian Tourを観るには、まず Asian Tour 公式YouTubeチャンネル が手軽です。主要大会のライブ配信やハイライトが無料で公開されることがあります(Asian Tour 公式)。
また、International Series JapanのようにJGTO(日本ゴルフツアー機構)などと関わる大会や、共催・地域開催の大会では、地域の放送・配信サービスで中継されることもあります。放送・配信の体制は大会・年によって変わるため、視聴前に各サービスの最新情報をご確認ください。スコアやリーダーボードは、Asian Tourの公式サイト・公式アプリでも確認できます。
Asian Tourは単独で存在するわけではなく、下部ツアーや世界の主要ツアーとつながっています。
LIV/PIFとの関係 International Seriesの拡大はLIV Golf/PIFの投資が支えていますが、2026年シーズン以降の資金方針など今後の枠組みは公式発表によって変わり得ます。最新の動向は各ツアーの公式情報でご確認ください。
Asian Tourのカレンダーに組み込まれた高額賞金の大会群です。2022年に導入され、サウジ系のLIV Golf/PIFとの提携(総額3億ドル規模と報じられる)を背景に、各大会が賞金200万ドル超で開催されます。シリーズ年間ランキングの上位選手には、まだ契約を持たなければLIV Golf Leagueへの参加権が与えられます。
出ています。International Series Japanが千葉で開催されるなど日本との結びつきは強く、2025年シーズンには比嘉一貴がAsian TourのOrder of Merit王者に輝きました。最新の出場・順位状況は連動ランキングDBでご確認ください。
付きます。Asian Tourの公式マネー大会は世界ランキング(OWGR)のポイント対象で、賞金規模の大きいInternational Seriesの大会ほど配点が大きくなる傾向があります。
International Seriesの年間ランキングで上位に入り、かつまだLIVと契約していない選手には、翌季のLIV Golf Leagueへの参加権が用意されます。世界トップツアーへの登竜門として機能しています。
香港オープンやシンガポールオープン、フィリピンオープンといったナショナルオープンは、各国のゴルフ協会などとの共催で運営されることが多く、地域の伝統大会とAsian Tourの興行が結びついた形になっています。
Asian TourのOrder of Merit年間王者には全英オープン(The Open Championship)への出場資格が与えられます。また過去にはPGA TOURや欧州ツアーとの共催大会もあり、Joohyung Kim(トム・キム)のようにアジアンツアーを経てPGA TOURで活躍する選手も生まれています。
最終更新: 2026-06-01