DP World Tour(ディーピー・ワールド・ツアー)は、ヨーロッパを本拠に世界25か国以上を転戦する男子プロゴルフツアーです。1972年に「European Tour」として始まり、2009年に年間王者を決めるRace to Dubai(レース・トゥ・ドバイ)を導入、2021年にドバイの物流大手DP Worldが冠スポンサーとなって現在の名称になりました。2020年からはPGA TOURと戦略提携を結び、上位選手が翌季のPGA TOURカードを得られる仕組みも整っています。本記事では、ツアーの全体像・歴史・Race to Dubai・出場権・主要大会・注目選手、そして日本での視聴方法までをわかりやすく整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | REED, Patrick | 2670.92 |
| 2 | MCILROY, Rory | 2191.86 |
| 3 | SCHAPER, Jayden | 1943.22 |
| 4 | JARVIS, Casey | 1767.40 |
| 5 | RAI, Aaron | 1717.00 |
| 6 | SULLIVAN, Andy | 1315.90 |
| 7 | BRADBURY, Dan | 1205.71 |
| 8 | NORRIS, Shaun | 1121.40 |
| 9 | LINDBERG, Mikael | 1109.28 |
| 10 | HILLIER, Daniel | 1054.20 |
DP World Tour(ディーピー・ワールド・ツアー)は、ヨーロッパを本拠としながら世界各地で男子プロゴルフ大会を運営するツアーで、運営はDP World Tour(旧PGA European Tour)、本部はイギリス・ウェントワース(サリー州)に置かれています(DP World Tour 公式)。
「DP World Tour」という名称は比較的新しく、長く European Tour(欧州ツアー) として親しまれてきました。2021年11月にドバイの物流大手 DP World が冠スポンサーとなり、2022年シーズンから現在の名称になっています(Tour timeline 1972-2022)。
ツアーの軸になるのは、スペインオープン・イタリアオープンといった 各国のナショナルオープン や、中東で開かれる高額賞金大会です。2026年シーズンは最少でも 42大会が25か国以上で組まれ、メジャーを除く総賞金は過去最高の 1億5,750万ドルに達します(2026 Race to Dubai 公式)。世界ランキング(OWGR)では、PGA TOURに次ぐ主要ツアーとして位置づけられています。
DP World Tourの歩みを、節目だけ年表で押さえておきましょう。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1972 | European Tour の最初の公式シーズン。開幕戦のスペインオープン(アントニオ・ガリード優勝)が第1号大会 |
| 2009 | 年間成績の指標を「Order of Merit(賞金ランキング)」から Race to Dubai に刷新。初代王者はリー・ウェストウッド |
| 2017 | 高額賞金の旗艦大会群 Rolex Series を導入 |
| 2020 | PGA TOURとの戦略提携を発表。両ツアーの相互乗り入れ・カード交付の枠組みが始まる |
| 2021 | ドバイの DP World が冠スポンサーに。翌2022年(ツアー50周年)から「DP World Tour」へ改称 |
| 2022〜 | サウジ系の LIV Golf 発足を受け、移籍選手の処分などを巡って対立が続く |
| 2022-2025 | ローリー・マキロイがRace to Dubaiを4連覇。通算7度目の欧州ナンバーワンに(Sky Sports) |
DP World Tourのシーズンは、前年11月に開幕し、翌年11月にドバイで閉幕するという、暦年をまたぐ約1年のサイクルで動いています。
2026年シーズンは3つの局面で構成されます(2026 Race to Dubai 公式)。
最終戦は11月12〜15日、ドバイのジュメイラ・ゴルフ・エステーツ(アースコース)で開かれる DP World Tour Championship。その前週には Abu Dhabi Championship(ヤス・リンクス、11月5〜8日)が置かれ、この2大会が事実上の「Final Series」として年間王者を決めます。
Race to Dubaiとは 各大会の成績に応じてポイントが与えられ、その シーズン通算で年間王者(欧州ナンバーワン)を決める仕組みです(Race to Dubai 公式)。2009年に従来の賞金ランキング(Order of Merit)に代わって導入されました。
二段の重み Race to Dubaiは賞金とポイントが連動しており、終盤のPlay-Offs(Abu Dhabi Championship と DP World Tour Championship)で大量ポイントが動くため、年間王者はシーズン最後までもつれることが多いのが特徴です。
近年の王者 近年は ローリー・マキロイ が圧倒的で、2022〜2025年にRace to Dubaiを 4連覇。通算7度目(2012・2014・2015・2022〜2025年)の欧州ナンバーワンに輝き、歴代でセベ・バレステロスを抜く記録を打ち立てました(Sky Sports)。今季の最新順位は、本記事に連動するランキングDB(最新snapshot)でご確認ください。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | REED, Patrick | 2670.92 |
| 2 | MCILROY, Rory | 2191.86 |
| 3 | SCHAPER, Jayden | 1943.22 |
| 4 | JARVIS, Casey | 1767.40 |
| 5 | RAI, Aaron | 1717.00 |
| 6 | SULLIVAN, Andy | 1315.90 |
| 7 | BRADBURY, Dan | 1205.71 |
| 8 | NORRIS, Shaun | 1121.40 |
| 9 | LINDBERG, Mikael | 1109.28 |
| 10 | HILLIER, Daniel | 1054.20 |
DP World Tourの出場資格(カテゴリー)は多層に分かれていますが、軸になるのは Race to Dubaiランキングによるシードです。
フルカードの範囲 2026年シーズンは上位 110名までがフルカードを保持します。ただし2027年シーズンからは、この基準が 上位100名に絞られることが決まっています。101〜110位の選手は条件付きカード(Category 18)となり、シーズン中にQ-School出身者などと再ランキングされます(2026 changes(Today's Golfer))。
そのほかの主な入口は次の通りです。
DP World Tourのカレンダーで、とくに注目度が高い大会を整理します。
Rolex Series(5戦) ツアーの旗艦となる高額賞金の大会群で、2026年は次の5大会です(Rolex Series(Sky Sports))。
| 大会 | 時期・会場 |
|---|---|
| Hero Dubai Desert Classic | 1月・エミレーツGC(ドバイ) |
| Genesis Scottish Open | 7月・ザ・レネサンスクラブ(PGA TOUR共催) |
| BMW PGA Championship | 9月・ウェントワース(イングランド) |
| Abu Dhabi Championship | 11月・ヤス・リンクス |
| DP World Tour Championship | 11月・ジュメイラGE(最終戦) |
BMW PGA Championship 本部のあるウェントワースで開かれるツアー最大級の旗艦大会で、欧州勢にとって特別な意味を持つ「事実上のフラッグシップ」です。
Genesis Scottish Open 全英オープン直前に開かれ、PGA TOURとの 共催大会。両ツアーのトップ選手が一堂に会します。
このほか、イタリアオープン・スペインオープンといった伝統あるナショナルオープンもカレンダーの軸になっています。
現役トップ DP World Tourの象徴的存在が ローリー・マキロイ(北アイルランド)です。Race to Dubaiを2022〜2025年に4連覇し、2025年にはマスターズ制覇で生涯グランドスラムも達成しました。これに トミー・フリートウッド(イングランド)、ヴィクトル・ホブラン(ノルウェー)、ジョン・ラーム(スペイン)らスター選手が名を連ねます。
日本人選手 DP World Tourは日本人にとって挑戦の場として注目度が上がっています。2023年に 久常涼 がフランスオープンを制してルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、近年は 星野陸也・桂川有人・金子駆大 らが参戦。過去には 川村昌弘 が長くシードを守ってきました(各選手の最新順位は連動ランキングDBをご参照ください)。
近年のRace to Dubai王者
| 年 | 王者 |
|---|---|
| 2022 | ローリー・マキロイ |
| 2023 | ローリー・マキロイ |
| 2024 | ローリー・マキロイ |
| 2025 | ローリー・マキロイ |
日本からDP World Tour(欧州男子)を観るには、主に次のサービスが利用できます(放送・配信の体制は年ごとに変わるため、契約前に各サービスの最新情報をご確認ください)。
スコアやハイライトは、DP World Tourの公式サイト・公式アプリでも確認できます。
DP World Tourは単独で存在するわけではなく、下部・シニア・海外の各ツアーとつながっています。
LIV Golfとの関係 2022年に発足したサウジ系のLIV Golfとは、参加選手の処分などを巡って対立が続いてきました。統合や和解の行方は今後の公式発表によって変わり得ます。
はい、同じツアーです。長く『European Tour(欧州ツアー)』と呼ばれてきましたが、2021年11月にドバイの物流大手DP Worldが冠スポンサーとなり、2022年シーズン(ツアー50周年)から『DP World Tour』に改称されました。組織そのものが変わったわけではありません。
別組織です。ただし2020年から戦略提携を結んでおり、Genesis Scottish Openの共催や、Race to Dubai上位10名へのPGA TOURカード交付など、相互の乗り入れが進んでいます。運営・本部・年間ポイント制度はそれぞれ独立しています。
出ています。2023年に久常涼がフランスオープンを制してルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、近年は星野陸也・桂川有人・金子駆大らが参戦しています。過去には川村昌弘が長くシードを守ってきました。最新の出場・順位状況は連動ランキングDBでご確認ください。
どちらもシーズン通算ポイントで年間王者を決める仕組みですが、Race to DubaiはDP World Tour(欧州男子)、FedExCupはPGA TOURと、それぞれ別のツアーの制度です。両者は独立しており、ポイントも別建てです。
DP World Tourの高額賞金の旗艦大会群です。2026年はHero Dubai Desert Classic・Genesis Scottish Open・BMW PGA Championship・Abu Dhabi Championship・DP World Tour Championshipの5大会で構成されます。
U-NEXT(ワールドゴルフパック)がDP World Tourをライブ配信するほか、ゴルフネットワーク/ゴルフネットワークプラスでも『欧州男子』枠として放送・配信されます。放送・配信体制は年ごとに変わるため、契約前に各サービスの最新情報をご確認ください。
BMW PGA Championshipはツアー本部のあるウェントワースで開かれる旗艦大会で、Rolex Seriesの一つでもあり、欧州勢にとって特別な意味を持つ最高峰クラスの大会とされています。
最終更新: 2026-06-01