LIV Golf(リブ・ゴルフ)は、サウジアラビアの政府系ファンドPIF(公共投資基金)の出資で2022年に発足した男子プロゴルフの新興ツアーです。最大の特徴は、個人成績とチーム成績を同時に争う「個人+チーム戦」の二重制度。13チーム・57選手が世界を転戦し、1試合の賞金総額は約2,500万ドルとPGA TOUR並みの規模を誇ります。ジョン・ラームやブライソン・デシャンボーら一流選手の移籍で業界に激震を与えた一方、2026年にはPIFが資金提供の終了を表明するなど、その先行きには大きな注目が集まっています。本記事では、LIV Golfの仕組み・歴史・独自フォーマットを、初心者にもわかりやすく整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Jon Rahm | 815.58 |
| 2 | Bryson DeChambeau | 626.90 |
| 3 | Joaquin Niemann | 334.86 |
| 4 | Lucas Herbert | 321.43 |
| 5 | Thomas Detry | 290.50 |
| 6 | Anthony Kim | 281.71 |
| 7 | Elvis Smylie | 259.20 |
| 8 | David Puig | 251.49 |
| 9 | Talor Gooch | 195.20 |
| 10 | Josele Ballester | 194.38 |
LIV Golf(リブ・ゴルフ)は、サウジアラビアの政府系ファンドである PIF(Public Investment Fund/公共投資基金) が出資し、2022年に発足した男子プロゴルフの新興ツアーです。運営は LIV Golf, Inc. が担っています(LIV Golf 公式)。
「LIV」はローマ数字の 54 を意味します。これは、発足から2025年まで採用していた1試合54ホール(通常ツアーの72ホールに対し3日間・18ホール×3)というフォーマットに由来する名称です。
既存のPGA TOURやDP World Tourとの最大の違いは、個人の順位とチームの順位を同時に競う「二重制度」を採用している点です。選手は13のチームのいずれかに所属し、毎試合で自分個人のスコアを競いながら、同時にチームの勝敗にも貢献します。さらに予選落ち(カット)のない ノーカット制で、出場選手全員が最終日までプレーできるのも特徴です。
LIV Golfの歩みを年表で整理します。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 2022 | 第1回大会をロンドン近郊のセンチュリオン・クラブで開催。フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、後にキャメロン・スミスら大物が次々と移籍 |
| 2023 | 6月、PGA TOUR Enterprises とPIFが「枠組み合意」を発表。ただしその後、統合に向けた大きな進展には至らず |
| 2024 | チーム制を軸にリーグ運営を拡大。世界各地を転戦するシリーズが定着 |
| 2026 | レギュラー大会を 54ホールから72ホールへ移行(LIV Golf 公式)。OWGR(世界ランキング)ポイントの認定を初めて獲得。一方でPIFが 2026シーズン限りでの資金提供終了を表明 |
発足当初から、LIVへ移籍した選手の処遇を巡ってPGA TOURと激しく対立してきました。2023年の枠組み合意は世界に衝撃を与えましたが、その後の統合交渉は難航しています。
2026年シーズンは 全14試合で構成されます(LIV Golf 公式スケジュール)。2月4日のサウジアラビア・リヤドで開幕し、8月30日のアメリカ・ミシガンでの最終戦まで、7か国・4大陸を巡ります。
アメリカ・イギリス・サウジアラビア・韓国・オーストラリアなど世界各地が舞台で、2026年は南アフリカ(ヨハネスブルグ近郊)でも初開催されます。シーズン終盤には、チーム王者を決める チームチャンピオンシップが最終戦として組まれています。
短期間で世界を移動しながらショー的な演出を取り入れる興行スタイルが、既存ツアーとの違いとして打ち出されています。
LIV Golfのフォーマットは、2026年から大きく変わりました(LIV Golf フォーマット)。
このうちショットガンとノーカットは2026年も維持されており、72ホール化はOWGRポイント認定を受けるための条件整備という側面もありました。
LIV Golfの賞金規模はPGA TOUR級です。ほとんどの大会で 賞金総額は約2,500万ドル(25M)、シーズン最終戦のミシガンでのストロークプレーは 約5,000万ドル(50M) とシーズン最大規模になります(LIV Golf 公式スケジュール)。
ポイントは2系統あります。
さらに2026年からは、世界ランキング(OWGR)のポイントも個人ストロークプレー大会の上位10名(タイ含む)に付与されるようになりました(CBS Sports)。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Jon Rahm | 815.58 |
| 2 | Bryson DeChambeau | 626.90 |
| 3 | Joaquin Niemann | 334.86 |
| 4 | Lucas Herbert | 321.43 |
| 5 | Thomas Detry | 290.50 |
| 6 | Anthony Kim | 281.71 |
| 7 | Elvis Smylie | 259.20 |
| 8 | David Puig | 251.49 |
| 9 | Talor Gooch | 195.20 |
| 10 | Josele Ballester | 194.38 |
LIV Golfは 13チーム・各4名(計57選手) で構成されます(LIV Golf チーム)。各チームにはキャプテンがおり、ドラフトや指名で選手を編成します。
2026年シーズンの13チームは次の通りです。
| チーム | キャプテン |
|---|---|
| 4Aces GC | ダスティン・ジョンソン |
| Legion XIII | ジョン・ラーム |
| Crushers GC | ブライソン・デシャンボー |
| Torque GC | ホアキン・ニーマン |
| Ripper GC | キャメロン・スミス |
| HyFlyers GC | フィル・ミケルソン |
| Fireballs GC | セルヒオ・ガルシア |
| Cleeks GC | マルティン・カイマー |
| RangeGoats GC | バッバ・ワトソン |
| Majesticks GC | ポールター/ウェストウッド(共同) |
| Southern Guards GC | ルイス・ウーストハイゼン |
| OKGC | テイラー・グーチ |
| Korean Golf Club | アン・ビョンフン |
なお、ブルックス・ケプカが率いていた Smash GC は、2026年に OKGC へ改称(テイラー・グーチが新キャプテン)、Stinger GC は Southern Guards GC へ改称されています。
LIV Golfへの主な参入ルートは次の通りです。
2026年シーズンは、レギュラーシーズンの出場枠が 57名に拡大されました。
LIV Golfには元世界ランカーや元メジャー王者が多数在籍しています。
日本勢では、浅地洋佑が2026年からインターナショナルシリーズ経由のワイルドカードとして参戦し、日本人で初めてLIV Golfのレギュラー選手となりました(LIV Golf 公式)。
なお、Smash GCのキャプテンを務めたブルックス・ケプカは、2026年シーズンを前にLIV Golfを離れPGA TOURへ復帰しています(最新順位は連動するランキングDBをご参照ください)。
日本では、2026年シーズンのLIV Golfは DAZN(ダゾーン) で配信されています。DAZNはメールアドレスのみで登録できる無料プラン(フリーミアム)経由でもLIV Golfのライブ配信・見逃し配信・ハイライトを視聴できます(DAZN)。
このほか、LIV Golf公式サイトやLIV Golf+アプリ、YouTubeの公式チャンネルでもスコア速報やハイライト映像が確認できます。放送・配信の体制は年ごとに変わるため、契約前に各サービスの最新情報をご確認ください。
LIV Golfは、発足以来 PGA TOUR と対立してきました。2023年にPGA TOUR EnterprisesとPIFが枠組み合意を発表したものの、統合に向けた大きな進展には至っていません。一方、アジアンツアーとは International Series を通じて戦略的な提携関係にあり、昇格の受け皿となっています。
大きな転機となったのが、PIFによる資金提供の終了表明です。PIFは「LIV Golfへの長期的な巨額投資は、現在の投資戦略と整合しなくなった」として、2026シーズン限りで資金提供を終えると発表しました(CBS Sports)。これまでサウジは50億ドル超を投じてきたとされ、PIF会長のヤシル・アル=ルマヤン氏はLIVの会長職を退きました(CNBC)。LIV Golfは2027年以降の存続に向け、最大3.5億ドル規模の外部資金調達を目指していると報じられています(CNBC)。状況は今後の公式発表によって変わり得ます。
ローマ数字で54を表します。発足から2025年まで採用していた『1試合54ホール(3日間)』というフォーマットに由来する名称です。なお2026年シーズンからは一般的なツアーと同じ72ホール(4日間)に移行しています。
2026年シーズンから付与されるようになりました。2026年2月にOWGRが認定を発表し、個人ストロークプレー大会の上位10名(タイ含む)にポイントが配分されます。発足から5年間は認定されていませんでしたが、72ホール化などを経て初めて認められました。ただし平均出場人数(57名)が規定の最低75名に満たない点などは依然『規定外』とされています(CBS Sports)。
はい。浅地洋佑が2026年シーズンからインターナショナルシリーズ経由のワイルドカードとして参戦し、日本人で初めてLIV Golfのレギュラー選手となりました(LIV Golf 公式)。
13チームそれぞれにキャプテンがおり、ドラフトや指名によって各4名で編成されます。個人戦と並行してチーム戦が進み、同じラウンドのスコアがチーム順位にも反映されます。
ほとんどの大会で賞金総額は約2,500万ドル、シーズン最終戦のストロークプレーは約5,000万ドルとされ、PGA TOURの主要大会と同等以上の規模です(LIV Golf 公式スケジュール)。金額はシーズンや大会で変動します。
PIFは『長期的な巨額投資は現在の投資戦略と整合しなくなった』として、2026シーズン限りで資金提供を終えると表明しました(CBS Sports)。LIV Golfは2027年以降の存続に向け外部からの資金調達を目指していると報じられており、先行きは流動的です。本記事では確定した最新の公式・報道情報以外を根拠にしていません。
最終更新: 2026-06-01