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ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 完全ガイド

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは、1973年に日本テレビが開局20周年記念として創設した、日本女子プロゴルフ協会 (JLPGA) ツアーの中でも最古級の伝統大会です。毎年5月に茨城ゴルフ倶楽部で行われ、JLPGAツアーで最高位にあたる「公式戦」の一つに位置づけられます。創設時から「世界 (ワールド)」を掲げ、海外のトップ選手を招いて国内勢と競わせてきた独自路線が、他の国内大会にはない最大の個性です。久光製薬の「サロンパス」が冠スポンサーを務めています。

茨城ゴルフ倶楽部の空撮(サロンパスカップ主会場)
サロンパスカップの主会場・茨城ゴルフ倶楽部(茨城県つくばみらい市)。2009年以降この地で固定開催される、JLPGA屈指の会場固定大会。 国土地理院 / Wikimedia Commons (Attribution)

サロンパスカップとは

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは、日本女子プロゴルフ協会 (JLPGA) が主催する、国内女子ツアーの伝統大会です。1973年に始まり、JLPGAツアーの中でも最も歴史の長い大会の一つに数えられます。2008年からは、JLPGAツアーで最高位にあたる「公式戦」に昇格しました (JLPGA大会ページ)。

最大の特徴は、大会名に掲げた「ワールド (世界)」のとおり、創設時から海外のトップ選手を招き、日本勢と同じ舞台で競わせてきたことです。国内女子ツアーの大会で常に複数の海外有名選手が出場するのは珍しく、これがサロンパスカップならではの個性となっています (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

冠スポンサーは、貼り薬「サロンパス」でおなじみの久光製薬 (現・久光) です。2005年から特別協賛として大会を支え続けています。

なお「ワールド」と銘打っていますが、これは女子ゴルフの「世界5大メジャー」(全米女子オープン・KPMG全米女子プロ・シェブロン選手権・アムンディエビアン選手権・AIG全英女子オープン) とは別物です。サロンパスカップはあくまで日本国内のJLPGAツアーの大会であり、「世界に開かれた国内大会」と理解するのが正確です。

歴史

サロンパスカップは、1973年に日本テレビが開局20周年を記念して「ワールドレディスゴルフトーナメント」として創設しました。日本と世界のトップ女子プロが戦う大会という構想は、この第1回から一貫しています。記念すべき第1回・第2回大会を制したのは、日本女子ゴルフ界の草分けである樋口久子でした (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

大会名は冠スポンサーの変遷とともに何度も変わってきました。主な流れは次のとおりです (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

年 主な出来事・大会名
1973 第1回開催 (ワールドレディスゴルフトーナメント)
1985 小西六杯として開催 (1987年からコニカカップ)
1988 4日間大会となる
1994 グンゼカップに変更
2000 ニチレイカップに変更
2005 久光製薬が特別協賛 「サロンパス・ワールドレディスゴルフトーナメント」
2008 「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に改称・JLPGA公式戦に昇格
2009 会場を茨城ゴルフ倶楽部 (茨城県つくばみらい市) に移す
2020 新型コロナウイルス感染拡大のため中止

2019年には、2019年以降の放映権をめぐって主催の日本テレビと交渉が難航し、一時は別名称・会場未定での開催が発表される波乱もありました。最終的に従来の大会名のまま施行され、久光製薬の特別協賛も継続されることになりました (JLPGA: 2019年LPGAツアー 大会継続決定)。

海外勢の活躍も伝統の一部です。近年では2015年に韓国の田仁智、2016年には米国のレキシー・トンプソンが日本ツアー初優勝を飾り、2018年と2025年には申ジエ (韓国) が制するなど、「ワールド」の名にふさわしい多彩な顔ぶれが優勝杯を掲げてきました (「ワールドレディスサロンパスカップ」歴代優勝者, GDO)。

開催コース・名物ホール

現在の主会場は、茨城県つくばみらい市にある茨城ゴルフ倶楽部です。2008年までは東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブで開催されていましたが、2009年から茨城ゴルフ倶楽部に舞台を移しました。毎年11月末のJLPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップと並んで、JLPGAツアーでは数少ない「会場固定大会」となっています (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

茨城ゴルフ倶楽部には西コースと東コースがあり、近年は西コースを主に使用しています。年によって使用コースが入れ替わることがあり、たとえば2025年大会は東コース、2026年大会は西コースで行われました (JLPGA大会ページ)。林に囲まれた戦略性の高いレイアウトで、公式戦らしくグリーンが速くタフにセッティングされる年が多く、アンダーパーが伸びにくい難コースとして知られます。

開催時期・フォーマット

サロンパスカップは、例年5月の第1週か第2週に開催されます。競技は木曜から日曜までの4日間・72ホールのストロークプレーで行われ、2日目終了後に予選カットが実施されます。出場選手は最大120名に設定されています (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

賞金規模は、2022年時点で賞金総額1億2000万円・優勝賞金2400万円でした。優勝者には翌年から3年間のシード権が与えられ、前年大会の優勝者には次回大会への出場が義務づけられている (違反すると罰金) のも、この大会の特徴です (日刊スポーツ: ルーキー渋野がダブル優勝, 2019)。賞金額は年によって変動するため、最新の正確な金額は大会公式やJLPGAの発表で確認するのが確実です。

出場権・予選

サロンパスカップはJLPGA公式戦のため、出場資格は複数のカテゴリーで細かく定められています。中心となるのはJLPGAのメルセデス・ランキング (賞金・成績に基づく序列) の上位選手や、前年からのツアー優勝者、永久シード権保持者などです (JLPGA大会ページ)。

主な出場ルートは次のとおりです (ワールドレディスチャンピオンシップ, Wikipedia)。

  • 日本女子プロ選手権・JLPGAツアーチャンピオンシップ・日本女子オープンの過去3年の歴代優勝者
  • 前年度メルセデス・ランキング上位の選手
  • 前年大会の翌週から今年度前週までのJLPGAツアー優勝者
  • 前年度の日本女子アマ・全米女子アマ・韓国選手権の優勝者
  • 永久シード権取得者、最終予選会の通過者
  • JLPGAが特別に承認した選手

この「JLPGAが特別に承認した選手」という枠などを通じて、海外のトップ選手が招かれる点が、日本女子オープンや日本女子プロといった他の国内主要大会にはない大きな違いです。創設の理念どおり、時に世界ランキング上位級の実力者が来日し、国内勢と覇を競います。

歴代王者・名場面

サロンパスカップの優勝者リストには、各時代を代表する名手が並びます。第1回・第2回を樋口久子が制し、その後も岡本綾子が複数回優勝するなど、黎明期から日本女子ゴルフのレジェンドが名を刻んできました (「ワールドレディスサロンパスカップ」歴代優勝者, GDO)。

2008年に公式戦 (国内女子のメジャー級大会) に昇格して以降は、若手のブレイクの舞台にもなっています。2019年にはルーキーの渋野日向子が、ツアー初優勝とメジャー初優勝を同時に飾る鮮烈なデビューVを達成しました (日刊スポーツ: ルーキー渋野がダブル優勝, 2019)。続く2021年は西村優菜が大会記録の通算14アンダーで、2022年は20歳の山下美夢有がそれぞれメジャー初制覇を遂げています (ALBA: 山下美夢有がメジャー初制覇, 2022)。

海外勢の優勝も大会の伝統です。2015年に田仁智 (韓国)、2016年にレキシー・トンプソン (米国) が日本ツアー初優勝、2018年と2025年には申ジエ (韓国) が制しました。2024年には韓国の15歳アマチュア・李暁松が、ツアー史上最年少かつメジャー最大の逆転で初優勝を飾り話題を呼びました (スポニチ: 15歳アマ李暁松が初制覇, 2024)。

直近の2026年大会 (5月10日決着) は、河本結が通算1オーバーの逆転で国内女子メジャー初制覇を達成し、ツアー通算5勝目を挙げました。2位はホールインワンを記録した鈴木愛でした (JLPGA: 河本結が公式競技初V, 2026)。

日本での視聴方法

サロンパスカップは日本テレビが主催する大会のため、放送は日本テレビ系列が中心です。2026年大会では、CS放送の日テレジータスが初日から最終日まで連日生中継を行い、決勝ラウンド (土・日) は日本テレビ系の地上波でもライブ放送されました (CS日本 プレスリリース, 2026)。

インターネット配信では、2026年大会はU-NEXTが4日間の全ラウンドをライブ配信しました (PHILE WEB: 5/7から4日間の放送・配信予定, 2026)。放送・配信の枠組みは年によって変わるため、観戦前には日本テレビ・日テレジータス・JLPGA公式などの最新情報を確認するのが確実です。

関連大会

サロンパスカップは、日本国内の女子ツアー (JLPGA) を代表する伝統大会の一つで、日本女子オープン・日本女子プロ選手権とともに「国内女子3大トーナメント」として長く位置づけられてきました。いずれもJLPGAツアーの格上の大会ですが、性格には違いがあります。

  • サロンパスカップ: JLPGA主催の公式戦。海外のトップ選手を招く「ワールド」路線が特色で、久光製薬の冠スポンサーがつく。
  • 日本女子オープン: 日本ゴルフ協会 (JGA) が主催する女子のナショナルオープン。アマチュアも予選から出場できる「オープン」性が特徴。
  • 日本女子プロ選手権: JLPGAが主催する会員プロの選手権で、プロの日本一を決める大会。

このように、主催団体 (JLPGAかJGAか) と大会の性格 (オープンかプロ選手権か) で読み分けると、国内女子ゴルフの主要大会の関係がよくわかります。

よくある質問

「ワールド」と付いているのに国内の大会なの?

はい、日本国内のJLPGAツアーの大会です。1973年の創設時から日本と世界のトップ女子プロが戦う大会という構想で「ワールド (世界)」を掲げ、海外の有名選手を招いてきたことが名前の由来です。女子ゴルフの「世界5大メジャー」(全米女子オープンなど) とは別物で、あくまで国内大会である点に注意してください。

海外の選手も出場するの?

出場します。創設の理念どおり、JLPGAの承認枠などを通じて海外のトップ選手が招かれるのがこの大会の最大の特色です。過去には申ジエ (韓国) や田仁智 (韓国)、レキシー・トンプソン (米国) など海外勢が優勝しており、国内勢と世界クラスの選手が同じ舞台で競います。日本女子オープンや日本女子プロにはないサロンパスカップならではの個性です。

「サロンパス」って何?

貼り薬「サロンパス」でおなじみの久光製薬 (現・久光) のブランドで、この大会の冠スポンサーです。2005年から特別協賛として大会を支えており、大会名にもその名が入っています。

どこで、いつ開催されるの?

毎年5月の第1〜2週に、茨城県つくばみらい市の茨城ゴルフ倶楽部で開催されます。木曜から日曜までの4日間・72ホールのストロークプレーです。2009年から茨城ゴルフ倶楽部が主会場で、JLPGAツアーでは珍しい会場固定の大会です。

歴代の優勝者で有名なのは?

第1回・第2回を樋口久子が制し、岡本綾子も複数回優勝しています。2008年の公式戦昇格後は、2019年に渋野日向子がデビューVを飾り、申ジエ (2018・2025) や西村優菜 (2021)、山下美夢有 (2022) らも優勝。2026年は河本結が国内女子メジャー初制覇を遂げました。

日本ではどうやって観られる?

日本テレビが主催する大会のため、決勝ラウンドは日本テレビ系の地上波、初日からはCS放送の日テレジータスで生中継されます。2026年大会ではU-NEXTでも全ラウンドがライブ配信されました。放送・配信の枠組みは年により変わるため、最新情報を公式で確認してください。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-04