日本女子プロゴルフ選手権大会は、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が主催する国内女子ツアー最高峰の大会で、「女子プロ日本一決定戦」とも呼ばれる国内メジャーです。1968年に創設され、JLPGA会員プロが日本一を争います。長く「コニカミノルタ杯」として親しまれてきましたが、その特別協賛は2023年大会で終了し、2024年からは「ソニー」が冠スポンサーを務めています。マスターズや全米女子オープンといった世界5大メジャー(女子)とは主催も系統も異なる「国内メジャー」であり、同じ日本でもJGA主催の日本女子オープンとも別の大会です。この記事では大会の成り立ち・歴史・出場資格・賞金・歴代優勝者まで、初心者にもわかりやすく解説します。
日本女子プロゴルフ選手権大会は、国内女子ツアーを統括する JLPGA(日本女子プロゴルフ協会) が主催する大会で、JLPGA会員プロが「日本一の女子プロ」を争う国内女子ツアー最高峰の一戦です。「女子プロ日本一決定戦」とも呼ばれ、国内女子の メジャー大会に位置づけられています。
大会名には長く冠スポンサー名が付いてきました。前身の「コニカ杯」を経て、2003年からは 「コニカミノルタ杯」 として親しまれましたが、コニカミノルタの特別協賛は 2023年大会で終了しました(コニカミノルタ公式)。2024年からは「ソニー」が冠スポンサーとなり、現在の正式名称は 「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」 です(JLPGA公式)。
ここで混同しやすい2点を整理します。
フォーマットは4日間72ホールのストロークプレー(合計打数で競う方式)。例年9月に、毎年異なるコースで開催されます。
大会の始まりは 1968年。第1回は静岡県の天城カントリー倶楽部で行われ、樋口久子が初代女王に輝きました。樋口はそのまま 1974年まで7連覇を達成し、1976・1977年も加えて 通算9勝。これは現在まで破られていない大会最多勝記録です(歴代優勝者・JLPGA公式)。
冠スポンサーの変遷も、この大会の歴史を語るうえで欠かせません。
樋口の時代の後は、大迫たつ子(通算4勝)、岡本綾子(通算3勝)といった日本女子ゴルフ黎明期のスターが大会を彩りました。2000年代以降は宮里藍(2006)、不動裕理(2003・2005)、有村智恵(2012)ら各時代のトップが優勝し、2010年代後半には海外勢の活躍も目立つようになります。近年は若手の台頭が著しく、ルーキーや20代前半の選手が国内メジャーを制する場面が続いています。
本大会はマスターズのように開催地が固定されておらず、毎年異なるコースを巡って開催されます。各地の名門・難コースが舞台に選ばれ、タフなセッティングで「日本一」を決めるのが特徴です。
直近の開催コースは次の通りです(JLPGA公式、ALBA Net)。
| 年 | 大会名 | 開催コース | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 2022 | コニカミノルタ杯 | 我孫子ゴルフ倶楽部 | 千葉県 |
| 2023 | コニカミノルタ杯 | パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ | 長崎県 |
| 2024 | ソニー | かねひで喜瀬カントリークラブ | 沖縄県 |
| 2025 | ソニー | 大洗ゴルフ倶楽部 | 茨城県 |
2025年の舞台となった大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)は、海沿いの松林と砲台グリーンで知られる戦略性の高い名門コースです。会場は年ごとに変わるため、最新の開催地はその年の公式サイトで確認するのが確実です。
開催時期: 例年 9月に開催されます。シーズン終盤の国内メジャーとして、賞金ランキング争いにも大きく影響します。
競技方式: 木曜から日曜の4日間、72ホール(18ホール × 4ラウンド)のストロークプレーで、合計打数の最も少ない選手が優勝します。2日目終了後に予選カットが行われ、上位選手が決勝ラウンド(3・4日目)に進みます。72ホールを終えて首位が並んだ場合はプレーオフで決着し、2025年大会では金澤志奈と桑木志帆によるプレーオフが行われました(GDO)。
賞金: 近年の賞金総額は 2億円規模で、優勝賞金は3,600万円です(2024・2025年大会、JLPGA公式)。国内女子ツアーの中でも最高水準の賞金規模を誇ります。賞金額は年により変動するため、最新の金額はその年の大会要項で確認してください。
本大会は JLPGA会員プロが中心の大会です。世界5大メジャーのような世界ランキングからの招待制ではなく、国内ツアーの実績に基づく出場資格が軸になります(年により細部は変動。最新は大会要項を参照)。
主な出場区分は次のようなイメージです。
「日本女子プロ」を決める大会という性格上、出場は原則としてJLPGAのプロ会員が対象で、アマチュアが一般エントリーで自由に出られる仕組みではありません。この点は、アマチュアにも広く門戸を開くJGA主催の日本女子オープンと対照的です。
最多勝は樋口久子の通算9勝(1968〜1974の7連覇+1976・1977)。これは大会の象徴的な記録です。続く複数回優勝者には、大迫たつ子(4勝)、岡本綾子(3勝)、具玉姫・日吉久美子・高村亜紀・不動裕理(2003・2005)・鈴木愛(2014・2016)らが名を連ねます(歴代優勝者・JLPGA公式)。
近年の優勝者は次の通りです。
| 年 | 優勝者 | 開催コース |
|---|---|---|
| 2025 | 金澤志奈 | 大洗ゴルフ倶楽部(茨城) |
| 2024 | 竹田麗央 | かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄) |
| 2023 | 神谷そら | パサージュ琴海アイランドGC(長崎) |
| 2022 | 川﨑春花 | 我孫子ゴルフ倶楽部(千葉) |
| 2021 | 稲見萌寧 | — |
| 2019 | 畑岡奈紗 | — |
| 2018 | 申ジエ | — |
名場面も豊富です。2024年はプロ3年目の 竹田麗央が国内メジャー初制覇を飾り、日本人選手として初めて全ラウンドを首位で通す「完全優勝」を達成しました(GDO)。2025年は地元・茨城開催で 金澤志奈がプレーオフを制し、涙のツアー初優勝を国内メジャーで飾っています(GDO)。
放送・配信は年によって放送権者が変わるため、最新の各社案内を確認するのが確実です(JLPGA放送・配信予定)。
2025年大会では、地上波はテレビ朝日系列(朝日放送テレビ) が週末に放送、CS放送のスカイA が全日程をライブ中継し、インターネット配信は U-NEXT が担当しました。2025シーズンの国内女子ツアーはU-NEXTが配信を担う体制で、放送・配信の組み合わせは年ごとに変わります。
また、開催の模様は専門チャンネルの ゴルフネットワークでも扱われており、大会公式サイト(champ.lpga.or.jp)やJLPGA公式でもスコア速報などが確認できます。視聴前に、その年の放送局・配信プラットフォームを公式の番組案内で確認するのがおすすめです。
料金・配信内容は変更されることがあります。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。
日本の女子ゴルフには、混同しやすい主要大会がいくつかあります。本大会との違いを整理します。
なお、世界5大メジャー(女子)の一つである KPMG全米女子プロは、名称こそ似ていますが米国LPGAを中心とする国際メジャーで、本大会とは完全に別系統です。
主催団体と出場資格が異なります。日本女子プロゴルフ選手権大会はJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が主催し、出場は会員プロが中心の「女子プロ日本一決定戦」です。一方、日本女子オープンはJGA(日本ゴルフ協会)が主催し、予選を勝ち上がればアマチュアも出場できます。どちらも国内の主要大会ですが、別の大会です。
大会自体は続いていますが、「コニカミノルタ杯」という名称は2023年大会で終了しました。コニカミノルタの特別協賛が2023年で終わり、2024年からはソニーが冠スポンサーとなって「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」という名称になっています。同じ大会の冠スポンサーが変わっただけで、歴史は地続きです。
別物です。シェブロン選手権・全米女子オープン・KPMG全米女子プロ・アムンディ エビアン選手権・AIG全英女子オープンは米国LPGAを中心とする国際的な「世界5大メジャー(女子)」です。日本女子プロゴルフ選手権大会はJLPGAが主催する国内メジャーで、系統が異なります。
原則として出られません。「日本の女子プロ日本一」を決める大会という性格上、出場はJLPGAのプロ会員が中心で、賞金ランキングなど国内ツアーの実績に基づく出場資格で出場者が決まります。アマチュアにも広く門戸を開く日本女子オープン(JGA主催)とは、この点が大きく異なります。
樋口久子の通算9勝です。1968年の第1回から1974年まで7連覇し、さらに1976・1977年にも優勝しました。この最多勝記録は現在まで破られていません。次いで大迫たつ子が4勝、岡本綾子が3勝を挙げています。
近年(2024・2025年大会)の賞金総額は2億円規模で、優勝賞金は3,600万円です。国内女子ツアーの中でも最高水準の賞金規模です。金額は年により変動するため、最新の数字はその年の大会要項で確認してください。
2025年は金澤志奈(大洗ゴルフ倶楽部)、2024年は竹田麗央(かねひで喜瀬CC・日本人初の完全優勝)、2023年は神谷そら、2022年は川﨑春花が優勝しました。近年は若手やルーキーが国内メジャーを制する場面が続いています。
最終更新: 2026-06-04