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ゴルフ市場データプロゴルファーの経済

分析コラム

国内女子ツアーはなぜ成長したか

「女子ゴルフは人気があり、男子ゴルフは苦しい」という言い方はよく聞く。だが、いつ・どこで差がついたのかを年次のデータで確かめた説明は少ない。 同じ国、同じ競技、同じ景気、同じ人口減少。条件の多くを共有しながら、国内の2つのツアーはまったく違う軌道を描いた。国内女子の年間賞金総額は2023年に過去最高を記録し、2026年の年間日程は37試合・約49億円でさらに更新される見込みだと協会が発表している。一方の国内男子は、1990年代前半の水準に戻れていない。 この記事では、まず両者の推移を重ねて分岐が起きた時期を特定し、そのうえで何が違ったのかを選手・コンテンツ・協会経営の3つに分けて見ていく。データから確認できる事実と、そこから読み取れる解釈は段落を分けて書く。

事実の確認 — 国内女子ツアーは過去最高圏にいる

国内女子ツアーの年間賞金総額の推移を示す折れ線グラフ
国内女子ツアーの年間賞金総額の推移(実際に開催された大会の合計)

まず現在地を数字で押さえる。

国内女子ツアーの年間賞金総額は2023年の45.2億円がこれまでの最高で、2025年は43.8億円だった。1990年代末の底だった1999年の18.7億円と比べると2.3倍である。試合数のほうは1989年から1992年、そして2019年の39試合が最多で、2025年は36試合だった。

先行きにも数字が出ている。協会が2025年12月15日に発表した2026年の年間日程は37試合・賞金総額48億9,550万円で、単独の大会として初めて賞金総額4億円の大会が生まれる。下部のステップ・アップ・ツアーも賞金総額が過去最高を更新する。

この30年の形を一言でいえば、1990年代を通じて20億円前後で足踏みし、2000年代半ばから伸び始め、2020年代に入って一段上がった、という三段構えである。とくに2005年から2008年にかけて22.3億円から30.3億円へ、2020年の大幅な中止を挟んだ2021年に42.3億円へと、二度の階段を上っている。

試合数 賞金総額 1試合あたり
1995年 36試合 20.4億円 0.57億円
2005年 33試合 22.3億円 0.68億円
2015年 37試合 33.7億円 0.91億円
2025年 36試合 43.8億円 1.22億円

表を縦に見ると、試合数はこの30年でほとんど変わっていないことがわかる。増えたのは1試合あたりの賞金である。この形が、次の章で男子と比べたときに効いてくる。

国内女子ツアーの年間賞金総額(全年)(1968–2025年) 単位: 億円
日本の女子ツアー 年間賞金総額(JLPGA)出典
1968 0.01 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1968年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1969 0.02 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1969年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1970 0.05 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1970年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1971 0.07 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1971年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1972 0.15 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1972年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1973 0.79 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1973年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1974 1.23 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1974年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1975 1.58 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1975年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1976 1.70 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1976年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1977 1.86 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1977年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1978 2.05 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1978年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1979 2.79 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1979年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1980 3.11 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1980年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1981 4.34 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1981年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1982 5.69 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1982年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1983 7.80 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1983年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1984 9.25 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1984年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1985 10.33 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1985年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1986 10.72 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1986年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1987 12.17 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1987年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1988 14.20 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1988年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1989 16.39 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1989年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1990 17.51 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1990年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1991 18.90 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1991年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1992 21.16 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1992年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1993 21.01 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1993年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1994 21.01 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1994年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1995 20.36 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1995年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1996 20.73 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1996年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1997 21.16 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1997年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1998 20.78 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1998年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
1999 18.74 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)1999年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2000 19.36 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2000年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2001 21.11 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2001年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2002 20.32 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2002年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2003 18.84 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2003年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2004 19.85 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2004年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2005 22.31 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2005年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2006 27.62 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2006年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2007 28.82 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2007年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2008 30.30 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2008年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2009 29.08 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2009年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2010 28.79 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2010年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2011 25.86 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2011年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2012 29.58 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2012年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2013 31.58 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2013年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2014 32.76 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2014年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2015 33.73 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2015年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2016 34.24 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2016年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2017 37.20 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2017年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2018 37.38 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2018年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2019 39.52 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2019年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2020 17.32 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2020年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2021 42.30 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2021年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2022 44.42 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2022年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2023 45.17 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2023年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2024 44.23 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2024年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)
2025 43.81 JLPGA 公式トーナメントデータ(JLPGAツアー)2025年 — 各大会の賞金総額(円建て・公式円換算額)

定義: JLPGA 公式トーナメントデータの「JLPGAツアー」区分で、その年に実際に開催された大会の賞金総額の合計(実施ベース)。ステップ・アップ・ツアーとレジェンズツアーは含まない。「大会中止」「競技不成立」の大会は除く。単位は億円。

注: 2020年は新型コロナウイルスの影響で当初37大会の日程のうち23大会が中止となり、実際に開催されたのは14大会。賞金ランキングは2020年と2021年を統合した「2020-21年度」として集計された(試合数・賞金総額は公式スケジュールが暦年ごとに掲載しているため単年で収録している)。

注: 米ドル建ての共催競技・特別公認競技(マツダジャパンクラシック/TOTO ジャパンクラシック等)は、JLPGA 公式データが保持する円換算額をそのまま用いた(本作業で独自に為替換算はしていない)。そのため公式スケジュールページの表示(米ドル建て)とは表記が異なる。

注: 1967年は公式データに賞金総額が入っていない(0)ため未収録。

注: 2026年はシーズン進行中のため未収録(公式発表の年間日程は37大会・賞金総額48億9,550万円)。

男子との分岐点 — 単価ではなく開催数で差がついた

国内男子ツアーの年間賞金総額の推移を示す折れ線グラフ
国内男子ツアーの年間賞金総額の推移(実際に開催された大会の合計)

同じ期間の国内男子ツアーを重ねると、分岐がどこで起きたかが見える。

国内男子の年間賞金総額は1993年の41.9億円が長く最高値で、直近の2024年は32.6億円である。ピークから約22%減った。系列上の最大値は2019年の43.6億円だが、この年は米国ツアーとの共催大会1試合(10.5億円)を含んでおり、それを除くと33.1億円で前後の年と変わらない。

逆転は一度では起きていない。指標ごとに時期がずれる。

指標 女子が男子を上回った時点
試合数 1992年に初めて上回り、1990年代は拮抗。2001年以降は毎年
1試合平均ギャラリー数 2015年(業界団体の報告)
年間賞金総額 2014年に初めて上回り、2016年と2019年は男子が盛り返す。2020年以降は毎年

決定的だったのは試合数である。男子は2006年の29試合から2007年に24試合へ落ち、以後は20試合台で固定された。同じ2年間に女子は33試合から36試合へ増えている。ここで開いた差は、20年たっても埋まっていない。

女子の試合数 男子の試合数 女子の賞金総額 男子の賞金総額 女子の1試合あたり 男子の1試合あたり
1995年 36試合 37試合 20.4億円 39.9億円 0.57億円 1.08億円
2005年 33試合 29試合 22.3億円 33.8億円 0.68億円 1.17億円
2015年 37試合 25試合 33.7億円 33.1億円 0.91億円 1.32億円
2024年 37試合 24試合 44.2億円 32.6億円 1.20億円 1.36億円

右の2列に注目したい。1試合あたりの賞金総額では、いまも男子が上回っている。差は1995年の1.9倍から2024年の1.14倍まで縮まったが、逆転はしていない。

ここからは解釈である。分岐は「1試合の価値」ではなく「何試合開けたか」で起きた、と読むのが素直だろう。男子は1試合あたりの規模を保ったまま開催数をほぼ半分にし、女子は開催数を保ったまま1試合あたりを2倍以上にした。国内男子側で何が起きたのかは別の記事にまとめてあるので、以下では女子側で何が効いたのかに絞る。

国内男子ツアーの年間賞金総額(全年)(1973–2024年) 単位: 億円
日本の男子ツアー 年間賞金総額(現JGTO)出典
1973 4.66 JGTO 公式 ツアースケジュール 1973年度(日本ゴルフツアー機構)
1974 5.96 JGTO 公式 ツアースケジュール 1974年度(日本ゴルフツアー機構)
1975 8.01 JGTO 公式 ツアースケジュール 1975年度(日本ゴルフツアー機構)
1976 8.29 JGTO 公式 ツアースケジュール 1976年度(日本ゴルフツアー機構)
1977 8.49 JGTO 公式 ツアースケジュール 1977年度(日本ゴルフツアー機構)
1978 9.33 JGTO 公式 ツアースケジュール 1978年度(日本ゴルフツアー機構)
1979 9.78 JGTO 公式 ツアースケジュール 1979年度(日本ゴルフツアー機構)
1980 10.40 JGTO 公式 ツアースケジュール 1980年度(日本ゴルフツアー機構)
1981 12.35 JGTO 公式 ツアースケジュール 1981年度(日本ゴルフツアー機構)
1982 14.50 JGTO 公式 ツアースケジュール 1982年度(日本ゴルフツアー機構)
1983 15.42 JGTO 公式 ツアースケジュール 1983年度(日本ゴルフツアー機構)
1984 16.04 JGTO 公式 ツアースケジュール 1984年度(日本ゴルフツアー機構)
1985 17.08 JGTO 公式 ツアースケジュール 1985年度(日本ゴルフツアー機構)
1986 18.55 JGTO 公式 ツアースケジュール 1986年度(日本ゴルフツアー機構)
1987 19.94 JGTO 公式 ツアースケジュール 1987年度(日本ゴルフツアー機構)
1988 22.86 JGTO 公式 ツアースケジュール 1988年度(日本ゴルフツアー機構)
1989 26.00 JGTO 公式 ツアースケジュール 1989年度(日本ゴルフツアー機構)
1990 32.90 JGTO 公式 ツアースケジュール 1990年度(日本ゴルフツアー機構)
1991 36.52 JGTO 公式 ツアースケジュール 1991年度(日本ゴルフツアー機構)
1992 38.80 JGTO 公式 ツアースケジュール 1992年度(日本ゴルフツアー機構)
1993 41.85 JGTO 公式 ツアースケジュール 1993年度(日本ゴルフツアー機構)
1994 41.40 JGTO 公式 ツアースケジュール 1994年度(日本ゴルフツアー機構)
1995 39.90 JGTO 公式 ツアースケジュール 1995年度(日本ゴルフツアー機構)
1996 38.90 JGTO 公式 ツアースケジュール 1996年度(日本ゴルフツアー機構)
1997 39.30 JGTO 公式 ツアースケジュール 1997年度(日本ゴルフツアー機構)
1998 40.70 JGTO 公式 ツアースケジュール 1998年度(日本ゴルフツアー機構)
1999 33.60 JGTO 公式 ツアースケジュール 1999年度(日本ゴルフツアー機構)
2000 35.30 JGTO 公式 ツアースケジュール 2000年度(日本ゴルフツアー機構)
2001 34.30 JGTO 公式 ツアースケジュール 2001年度(日本ゴルフツアー機構)
2002 33.20 JGTO 公式 ツアースケジュール 2002年度(日本ゴルフツアー機構)
2003 32.50 JGTO 公式 ツアースケジュール 2003年度(日本ゴルフツアー機構)
2004 32.70 JGTO 公式 ツアースケジュール 2004年度(日本ゴルフツアー機構)
2005 33.80 JGTO 公式 ツアースケジュール 2005年度(日本ゴルフツアー機構)
2006 35.00 JGTO 公式 ツアースケジュール 2006年度(日本ゴルフツアー機構)
2007 30.40 JGTO 公式 ツアースケジュール 2007年度(日本ゴルフツアー機構)
2008 36.20 JGTO 公式 ツアースケジュール 2008年度(日本ゴルフツアー機構)
2009 33.40 JGTO 公式 ツアースケジュール 2009年度(日本ゴルフツアー機構)
2010 33.50 JGTO 公式 ツアースケジュール 2010年度(日本ゴルフツアー機構)
2011 33.30 JGTO 公式 ツアースケジュール 2011年度(日本ゴルフツアー機構)
2012 33.60 JGTO 公式 ツアースケジュール 2012年度(日本ゴルフツアー機構)
2013 33.54 JGTO 公式 ツアースケジュール 2013年度(日本ゴルフツアー機構)
2014 32.54 JGTO 公式 ツアースケジュール 2014年度(日本ゴルフツアー機構)
2015 33.09 JGTO 公式 ツアースケジュール 2015年度(日本ゴルフツアー機構)
2016 34.89 JGTO 公式 ツアースケジュール 2016年度(日本ゴルフツアー機構)
2017 35.95 JGTO 公式 ツアースケジュール 2017年度(日本ゴルフツアー機構)
2018 33.96 JGTO 公式 ツアースケジュール 2018年度(日本ゴルフツアー機構)
2019 43.60 JGTO 公式 ツアースケジュール 2019年度(日本ゴルフツアー機構)
2020 6.95 JGTO 公式 ツアースケジュール 2020-2021年度(日本ゴルフツアー機構)
2021 26.43 JGTO 公式 ツアースケジュール 2020-2021年度(日本ゴルフツアー機構)
2022 32.69 JGTO 公式 ツアースケジュール 2022年度(日本ゴルフツアー機構)
2023 33.33 JGTO 公式 ツアースケジュール 2023年度(日本ゴルフツアー機構)
2024 32.61 JGTO 公式 ツアースケジュール 2024年度(日本ゴルフツアー機構)

定義: JGTO 公式サイトのツアースケジュールに「ツアー」区分で掲載された、その年に実際に開催されたレギュラーツアー大会の「賞金総額」の合計(実施ベース)。海外メジャー・ACN ツアーは含まない。共催競技も公式サイトが円建てで掲載しているものは合算している。単位は億円。

注: 1999年の JGTO(日本ゴルフツアー機構)発足以前の年も、JGTO 公式サイトが日本の男子レギュラーツアーの連続した記録として同じスケジュール・ランキングに収録しているため、同一系列として収録した(1999年より前の主催・運営は日本プロゴルフ協会ほか)。

注: 2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で「2020-2021年度」として2シーズンが統合して運営され、JGTO 公式サイトも1つのスケジュールとして掲載している。本系列では同ページ掲載の各大会の開催日(週番号と月日)から暦年を判定して2020年(6大会)と2021年(24大会)に分割した。

注: 2025年は Shinhan Donghae Open の賞金総額が JGTO 公式サイトでウォン建て(15億ウォン)でのみ掲載されており、為替換算をしない方針のため年間合計が確定できず未収録(円建て掲載分24大会の合計は31億6,976万円)。

注: 2026年はシーズン進行中で、日本オープンの賞金総額が「2025年実績」表記の暫定値であり、かつ一部大会が開催調整中のため未収録。

注: 2019年は PGA TOUR との共催大会 ZOZO CHAMPIONSHIP(10億4,832万円)を含むため前後の年より大きく増える。

スターの継続供給 — 途切れなかった世代交代

国内女子ツアーの年間試合数の推移を示す折れ線グラフ
国内女子ツアーの年間試合数の推移(実際に開催された大会)

ツアーの規模を決めるのは最終的にスポンサーだが、スポンサーが見ているのは注目度である。国内女子ツアーはこの20年あまり、注目を集める選手を切らさなかった。

起点は2003年である。当時高校3年生だった宮里藍がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンをアマチュアとして制した。18歳101日は当時の史上最年少で、アマチュア優勝は1973年以来30年ぶり2人目だった。翌2004年のプロ転向以降、女子ゴルフ中継は一般ニュースでも扱われるようになる。

その後も注目は途切れなかった。日本勢の海外メジャー優勝を並べると次のようになる。

選手 大会
1977年 樋口久子 全米女子プロ
2019年 渋野日向子 AIG全英女子オープン
2021年 笹生優花 全米女子オープン
2024年 笹生優花 全米女子オープン(2勝目)
2024年 古江彩佳 アムンディ・エビアン選手権
2025年 山下美夢有 AIG女子オープン

樋口から渋野までは42年空いた。渋野以降は7年で5勝である。笹生の2024年の優勝は、日本勢として男女を通じ初のメジャー複数回制覇で、この大会では日本人5人がトップ10に入った。日本ゴルフ協会は2025年の山下の優勝を「海外女子メジャー優勝は6人目」と発表している。2026年は米国女子ツアーに過去最多の15人が参戦予定だと協会が公表している。

ここからは解釈である。効いたのはスターが現れたことそのものではなく、世代交代が一度も断絶しなかったことだと考えられる。個人の人気は不調・移籍・引退で必ず消える。国内女子ツアーでは、宮里藍の渡米後も国内に注目される選手が残り、2019年以降は複数の選手が同時に世界の舞台で結果を出す状態が続いた。グラフのとおり試合数が20年以上ほぼ一定に保たれたのは、単年の話題ではなくこの連続性がスポンサーの継続判断を支えたためと見るのが自然だろう。

国内女子ツアーの年間試合数(全年)(1967–2025年) 単位: 試合
日本の女子ツアー 年間試合数(JLPGA)出典
1967 1 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1967年
1968 2 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1968年
1969 2 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1969年
1970 6 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1970年
1971 5 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1971年
1972 7 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1972年
1973 14 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1973年
1974 18 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1974年
1975 18 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1975年
1976 21 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1976年
1977 22 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1977年
1978 22 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1978年
1979 24 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1979年
1980 26 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1980年
1981 30 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1981年
1982 33 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1982年
1983 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1983年
1984 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1984年
1985 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1985年
1986 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1986年
1987 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1987年
1988 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1988年
1989 39 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1989年
1990 39 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1990年
1991 39 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1991年
1992 39 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1992年
1993 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1993年
1994 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1994年
1995 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1995年
1996 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1996年
1997 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1997年
1998 35 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1998年
1999 31 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)1999年
2000 32 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2000年
2001 33 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2001年
2002 31 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2002年
2003 30 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2003年
2004 31 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2004年
2005 33 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2005年
2006 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2006年
2007 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2007年
2008 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2008年
2009 34 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2009年
2010 34 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2010年
2011 30 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2011年
2012 35 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2012年
2013 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2013年
2014 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2014年
2015 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2015年
2016 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2016年
2017 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2017年
2018 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2018年
2019 39 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2019年
2020 14 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2020年
2021 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2021年
2022 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2022年
2023 38 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2023年
2024 37 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2024年
2025 36 JLPGA 公式 トーナメントスケジュール(JLPGAツアー)2025年

定義: 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式サイトのトーナメントスケジュール「JLPGAツアー」区分に掲載された大会のうち、実際に開催された大会の数(実施ベース)。下部のステップ・アップ・ツアーおよびレジェンズツアーは含まない。公式データで「大会中止」「競技不成立」とされた大会は除いている。

注: 2020年は新型コロナウイルスの影響で当初37大会の日程のうち23大会が中止となり、実際に開催されたのは14大会。賞金ランキングは2020年と2021年を統合した「2020-21年度」として集計された(試合数・賞金総額は公式スケジュールが暦年ごとに掲載しているため単年で収録している)。

注: 中止大会を除いた年: 2011年(4大会中止・東日本大震災)、2016年(1大会中止)、2020年(23大会中止)、2025年(1大会中止)。公式スケジュールページには中止大会も表示されるため、ページ上の行数は本系列の値より多い年がある。

注: 米国 LPGA ツアーとの共催競技・特別公認競技も JLPGA ツアーの大会として数えている。

注: 2026年はシーズン進行中のため未収録(公式発表の年間日程は37大会)。

コンテンツとしての強さ — 毎週見続けさせる設計

中継と配信の形も、他の国内競技とはかなり違う。

協会は2025年2月18日に、2025年から2029年までの5年間、インターネット配信をU-NEXTと組むことを発表した。2026年は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のツアー37試合のうち35試合を、初日から最終日まで全ラウンド配信する(日本女子オープンとTOTOジャパンクラシックの2試合は対象外)。下部のステップ・アップ・ツアーも全大会が録画で配信される。

下部ツアーの露出は配信より前から手を打っていた。協会が公開している経緯によれば、2012年にステップ・アップ・ツアーのテレビ放送が始まり、CS放送で全大会の予選から決勝まで各日6時間の生放送が行われている。2017年にはステップ・アップ・ツアーが女子世界ゴルフランキングの対象ツアーに認定された。

競技そのものの作り方も変えている。2015年からコースセッティングを多様化し、優勝スコアの幅をイーブンパー前後から20アンダー超まで広げた。2017年には公開する記録の項目を従来の7から30に増やしている。協会公式SNSのフォロワーは合計82万を超える(2026年年頭時点の協会発表)。

ギャラリーの側にも記録がある。業界団体の日本ゴルフトーナメント振興協会は2016年の報告で、男子ツアーの1試合平均ギャラリー数が1992年の25,000人超から2015年には約14,000人まで減り、この年に女子ツアーを下回ったとしている。

ここからは解釈である。全ラウンドを通しで見られること、下部ツアーまで追えること、記録が細かく公開されていること。この3つはいずれも、毎週見続ける視聴者を作るための設計として一貫している。単発の話題で瞬間的な視聴率を取りにいく作りではなく、シーズンを通した文脈を積み上げる作りだといえる。1試合平均のギャラリー数で女子が男子を上回ったのが2015年であることは、この時期に打った手と時期が符合する。

協会の経営 — 放映権を4年かけて集約した

制度と権利の側でも動いている。

小林浩美が会長に就任したのは2011年で、2013年から「ツアー強化」「組織力強化」「財務基盤構築」の3つを柱に改革を進めてきたと協会は説明している。

最も大きいのは放映権の扱いである。協会は2017年8月に大会主催者との交渉を開始し、2018年12月18日に記者会見とポジションペーパーを公表した。そこで放映権を「テレビ放送、ラジオ放送、インターネット配信その他一切の公衆送信を行う権利」と定義し、これが主催者の施設管理権の一部と、協会が管理する出場選手の肖像権の2つから成るという立場を示した。協会は当時、放映権の帰属が明文化されないまま創立以来51年が経過したと述べている。

交渉は4年に及んだ。2021年10月27日、協会は2022年のJLPGAツアー公認競技すべてについて放映権が協会に帰属すると発表した。地上波・BS・CSに対する放映許諾料は無償としている。インターネット配信の権利はこれに先立って協会が保有しており、2021年10月から配信が始まっていた。

競技運営の制度も並行して整えている。2018年にシーズン途中で出場順位を組み替えるリランキング制度を導入し、同年プロテスト2次予選を54ホールから72ホールに増やした。2019年には予選会の段階を4から2に減らして72ホール制とし、2022年には賞金額の順位ではなく成績をポイント化したメルセデス・ランキングへ移行している。

ここからは解釈である。放映権の一元化が効いたのは、収入源として直接大きいからというより、ツアー全体を1つの商品として設計できるようになったからだと考えられる。権利が大会ごとに分かれていれば、配信の範囲も見せ方も大会ごとにばらつく。協会に集約されて初めて、35試合を同じ条件で全ラウンド配信するといった設計が成り立つ。放映許諾料を無償にしている点も、短期の収入より露出量を優先する判断として読める。ただし協会の収支の内訳は今回参照した公表資料からは確認できなかったため、この読み方は推測を含む。

協会は2027年からの新しいツアーの形に向けて、10年間の長期ビジョンと3か年の中期経営計画を策定したと公表している。方向は変わっていない。

男子・他競技への示唆 — 事実と意見を分けて

ここまでを、確認できた事実と、そこから先の意見に分けて整理する。

データから確認できること

ここからは意見

この比較の限界

この記事の比較は、両ツアーが公開している試合数と賞金総額、および協会が公表した発表資料に基づいている。スポンサー1社あたりの負担額、放映権料の実額、視聴率の年次推移といった、本来この比較に必要な数値の多くは公表されていない。したがってここで示したのは時期の対応関係であって、因果を証明したものではない。

結論

国内女子ツアーが伸びた理由を1つに絞ることはできない。ただし、データから確実に言えることは絞れる。

  1. 分岐は開催試合数で起きた。1試合あたりの賞金総額では、いまも男子が上回っている
  2. 開催数の差が決定的に開いたのは2006年から2007年で、以後20年埋まっていない
  3. 年間賞金総額の逆転はさらに遅く、恒常的になったのは2020年以降である

その背景として観察できるのは、注目される選手が20年以上途切れなかったこと、全ラウンド配信と下部ツアーの露出という「見続けさせる」設計、そして放映権を協会に集約した権利面の整理の3つである。3つは独立ではない。選手が集めた注目を、見せ方と権利の設計によって年間を通した商品に変換した、という順序で並んでいる。

同じ国・同じ競技で正反対の結果になった以上、原因を景気や人口動態だけに求めることはできない。ここが、この比較から得られる最も大きな示唆である。

よくある質問

女子ゴルフはなぜ人気があるのですか?

「人気」を測る単一の指標はありませんが、公開データで確認できる範囲では次の3つが重なっています。第1に、注目される選手が2003年の宮里藍のアマチュア優勝以降途切れず、2019年以降は複数の選手が海外メジャーで優勝しています。第2に、JLPGAツアーは37試合中35試合が初日から最終日まで全ラウンド配信され、下部のステップ・アップ・ツアーも配信対象です。第3に、放映権が2022年から協会に集約され、ツアー全体を同じ条件で見せられるようになりました。

JLPGAの賞金総額はいくらですか?

実際に開催された大会の合計で、2025年は43.8億円でした。過去最高は2023年の45.2億円です。2026年は協会発表の年間日程で37試合・賞金総額48億9,550万円が予定されており、単独大会として初めて賞金総額4億円の大会が生まれます。全年の推移は本文中の表で確認できます。

女子ツアーが男子ツアーを上回ったのはいつですか?

指標によって時期が違います。試合数は1992年に初めて上回り、1990年代は拮抗したのち2001年以降は毎年女子が上回っています。1試合平均のギャラリー数は2015年に逆転したと業界団体が報告しています。年間賞金総額は2014年に初めて上回り、2016年と2019年は男子が盛り返しましたが、2020年以降は毎年女子が上回っています。

1試合あたりの賞金は男子と女子でどちらが多いですか?

いまも男子のほうが多くなっています。2024年は男子が1試合あたり1.36億円、女子が1.20億円で、男子が1.14倍です。ただしこの差は1995年の1.9倍から縮んでいます。女子が年間の賞金総額で上回っているのは、開催試合数が男子の1.5倍前後あるためです。

JLPGAの放映権はいつから協会のものになったのですか?

2022年のJLPGAツアー公認競技からです。協会は2017年8月に大会主催者との交渉を始め、2018年12月に放映権の定義と協会の立場をまとめたポジションペーパーを公表し、2021年10月27日に2022年からの帰属を発表しました。交渉開始から4年かかっています。地上波・BS・CSに対する放映許諾料は無償としています。

国内女子ツアーの試合はどこで見られますか?

地上波・BS・CSの放送に加えて、協会がU-NEXTと2025年から2029年までの5年契約でインターネット配信を行っています。2026年はJLPGAツアー37試合のうち35試合が初日から最終日まで配信対象で、日本女子オープンとTOTOジャパンクラシックの2試合は対象外です。下部のステップ・アップ・ツアーは全大会が録画で配信されます。

日本人女子選手の海外メジャー優勝は何回ありますか?

1977年の樋口久子(全米女子プロ)のあと42年空き、2019年の渋野日向子(AIG全英女子オープン)以降は、2021年と2024年の笹生優花(全米女子オープン)、2024年の古江彩佳(アムンディ・エビアン選手権)、2025年の山下美夢有(AIG女子オープン)と続いています。日本ゴルフ協会は山下の優勝を「海外女子メジャー優勝は6人目」と発表しています。

国内男子ツアーはなぜ縮小したのですか?

この記事は女子側の成長要因を扱うため、男子側の要因分解は別の記事にまとめてあります。データ上言えるのは、男子は1試合あたりの賞金総額をおおむね維持したまま、開催試合数を1983年の46試合から2024年の24試合へ減らしたということです。とくに2006年の29試合から2007年の24試合への落ち込みが大きく、以降は20試合台で固定されています。

女子ツアーの成長は今後も続きますか?

断定はできません。確認できるのは、2026年の年間日程が試合数・賞金総額とも前年を上回る水準で発表されていること、協会が2027年からの新しいツアーの形に向けて10年間の長期ビジョンと3か年の中期経営計画を策定したと公表していることです。一方で、試合数は2019年の39試合が最多で、2024年以降は37試合・36試合とやや減っています。賞金総額の伸びが続くかどうかは、1試合あたりの規模を支えるスポンサー側の判断に依存します。

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出典

最終更新: 2026-08-03