- 焼きなまし処理で軟鉄本来の柔らかさを引き出す
- 48度から60度まで7段階のロフト展開
- ロフト帯でソール幅を切り替える設計
つるやゴルフのゴールデンプリックス フォージドウェッジは、S20C軟鉄に焼きなまし処理を施した工房限定モデル。48度から60度まで7段階のロフトを用意し、ロフト帯でソール幅を切り替える。柔らかい打感とスピンを狙った一本だ。
つるやゴルフのゴールデンプリックスが2026年8月7日から受注販売を始めた軟鉄鍛造ウェッジ。兵庫県市川町の藤本技工との共同開発によるもので、同時発表のエアフォージドアイアンと同じ工房モデルとして展開される。ヘッド単品から選んでシャフトとグリップを組み合わせる前提で、長さや角度の調整まで店頭のクラフトマンに任せられる。
ロフトは48・50・52・54・56・58・60度の7段階。48度から54度まではフルショットと距離感の再現性を重視したノーマル幅のソール、56度から60度はソール幅をあえて狭めてフェースを開いたときに邪魔になりにくい形状に切り替えている。ピッチングとのつなぎから寄せの一本まで、1シリーズで組み切れる構成だ。
核になるのはS20C軟鉄に施した焼きなまし処理だ。高温で加熱して長時間かけて冷ますことで鍛造時に生じた金属内部のひずみを取り除き、フェースに球が乗るような柔らかい打感とスピン性能を狙っている。藤本技工でも一部モデルにしか行わない工程で、バックフェースに刻まれた4本のラインがその証となる。
| ロフト角 | 左利き対応 | バウンス角 | ライ角 | ヘッド重量 | フェースプログレッション |
|---|---|---|---|---|---|
| 48.0° | ✕ | 8.0° | 63.5° | 298 g | 5.0mm |
| 50.0° | ✕ | 10.0° | 63.5° | 298 g | 5.5mm |
| 52.0° | ✕ | 10.0° | 63.5° | 298 g | 5.5mm |
| 54.0° | ✕ | 12.0° | 63.5° | 298 g | 6.0mm |
| 56.0° | ✕ | 14.0° | 64.0° | 302 g | 6.0mm |
| 58.0° | ✕ | 14.0° | 64.0° | 302 g | 6.0mm |
| 60.0° | ✕ | 10.0° | 64.0° | 302 g | 6.5mm |
柔らかい打球感を第一に選びたいゴルファーに向く。焼きなまし処理を施した軟鉄ヘッドは、インパクトでフェースに球が乗る感触とスピン性能の両立を狙った設計で、感触のフィードバックを頼りに距離を刻む人ほど恩恵が大きい。
上級者専用というわけではない。公式は大きめのバウンス角と抜けやすいソール研磨形状を挙げ、一般的なゴルファーにも扱いやすい易しい軟鉄鍛造ウェッジだと説明している。ダフリが怖くて厚く入りやすい人にも合わせやすい。
ロフトの住み分けは明快だ。48度から54度はフルショットの距離を刻む役で、ノーマル幅のソールが再現性を支える。アイアンの流れをそのまま延長したい人はこの帯から選びたい。
56度から60度は幅を絞ったソールで、フェースを開いて高さを出す使い方に対応する。グリーン周りで球を上げて止めたい人には56度か58度が基準になり、さらに開いて使いたいならバウンスを抑えた60度が候補だ。
注意したいのは購入の手順で、完成品として棚に並ぶのではなくヘッドから組む受注販売になる。取り扱い店舗と納期を確認したうえで、工房で相談しながら決めるのが前提だと考えておきたい。同ブランドのエアフォージドアイアンと組み合わせれば、セット全体で製法の思想をそろえられる。
| ロフト | フルショット | 開いて使う | バンカー | 抜け | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 48度 | ◎ | △ | △ | ○ | 極柔 | ピッチングとのつなぎを担う一本 |
| 50度 | ◎ | △ | ○ | ○ | 極柔 | 距離感を合わせやすい中間ロフト |
| 52度 | ◎ | ○ | ○ | ○ | 極柔 | フルショットと寄せの兼務役 |
| 54度 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 極柔 | バウンス大きめで砂も扱いやすい |
| 56度 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 極柔 | 幅を絞った万能サンドウェッジ |
| 58度 | △ | ◎ | ◎ | ◎ | 極柔 | 開いて使う前提のショートゲーム用 |
| 60度 | △ | ◎ | ○ | ◎ | 極柔 | バウンスを抑えたロブ用 |
ヘッド重量とライ角は48度から54度までと56度以降で切り替わり、短い番手ほど重く、ライ角もわずかに起きる。バウンス角は54度から58度にかけて大きく取り、60度だけ抑える設定で、フェースを開いて使う番手ほどソール幅を狭めるという考え方が一貫している。
同ウェッジカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| 48・50・52度 |
|
|
| 54・56・58度 |
|
|
| 60度 |
|
|