- 反射を抑えるディープブラックPVD仕上げ
- サイトラインを持たない無地の顔
- フェースの動きが出る6時のトゥハング
T.P.ミルズのSGSS製Lタイプ「Crocodile」は、流れるような細身のブレードを黒のPVDで仕上げた一点物。サイトラインを一切持たない潔い顔と、フェースの動きが大きく出る6時のトゥハングが組み合わさった玄人向けの一本だ。
Lタイプは1963年創業のT.P.ミルズが持つブレード系の形状で、細身の輪郭がそのままネックへ流れ込む造形が特徴だ。2026年7月末に公開されたCrocodileはSGSS製のハンドメイド枠にあたり、量産のPVDモデルとは別枠で一本ずつ手仕上げされる一点物として用意された。
アドレスではトップラインに文字やラインが一切なく、ヘッドの輪郭だけで方向を合わせる潔い構成になっている。バランスは6時のトゥハングで、ストローク中にフェースが開いて閉じる動きをはっきり感じ取れる設計だ。ディープブラックPVDは日差しの下でも反射が出にくく、無地の顔と相まって視覚情報を絞り込んでいる。
ヘッド素材はSGSS(スイス・ジャーマン・ステンレススチール)で、黒いPVDの上からクロコダイル柄を手打刻している。ロフトは3度、長さは出荷前に購入者が指定する方式だ。打刻の間隔や深さのばらつきは不良ではなく手仕事の証として扱われ、証明書と専用ヘッドカバー、1年間の限定保証が付属する。
| 番手 | 左利き対応 |
|---|---|
| #Putter | ✕ |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | フレックス |
|---|---|---|---|
| T P Mills Stock Steel | スチール | Putter | Steel |
適性ははっきりしている。フェースを開いて閉じる弧の大きいストロークを積極的に使う人に向く形状で、6時のトゥハングがその動きをそのまま伝えてくる。ストレートに引いて出したいタイプには真逆の性格だ。
顔づくりの面でも玄人向けといえる。トップラインに線が無い分、狙いを合わせる作業は完全に自分の目に委ねられる。ラインに頼って構えを整えてきた人ほど、最初は違和感が出やすい。
質感を重視する層には黒の仕上げが効く。ディープブラックPVDは日差しの下でも反射を抑えられるため、明るいグリーンでも視界がうるさくならない。クロコダイル柄の打刻がその上で立体感をつくる。
逆に、ミスヒット時の安定感を最優先したい人には勧めにくい。細身のブレードは寛容性の面で大型マレットに譲るため、同じ工房ならサイカモアのようなマレット形状を検討したい。
買い方の面でも条件がある。長さは出荷前に確定させる前提で、在庫も一点限り。試打してから決めたい人には向かない買い方になる。
| モデル | 寛容性 | 操作性 | つかまり | 構えやすさ | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Lタイプ「Crocodile」 | △ | ◎ | △ | 玄人向け | 芯のある柔らかさ | サイトラインを排した細身ブレード |
細身のブレードに6時のトゥハングという組み合わせは、シリーズの中でも最もフェースの動きが大きく出る性格になる。ヘッド後方に重量を集めるマレット系と比べれば直進性は譲るが、その代わりに手元の感覚どおりに面を動かしやすい。サイトラインを持たない顔つきも、線に頼らず自分の目で合わせたい層を想定した構成といえる。
同パターカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| Lタイプ「Crocodile」 |
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