クラブ概要

ピンのG440シリーズは「飛び」の性能を追求した最新シリーズで、HL SFTはその中でも高弾道・直進性重視のモデルです。モデル名の「HL」はHigh Launch(高弾道)、「SFT」はStraight Flight Technology(ストレート・フライト・テクノロジー)の略で、つかまりの良いドローバイアス設計を意味します。2025年2月6日に発売されました。同シリーズには直進性重視のMAX、ドロー重視のSFT、低スピンのLST、そしてそれらをベースに軽量化したHL MAXとHL SFTが用意されています。 HL SFTはSFTの高弾道・直進性を維持しつつ、ヘッド、シャフト、グリップ全てを極限まで軽量化したモデルです。ヘッド体積は460ccで、8-1-1チタンボディとカーボンクラウンを採用し前作比でクラウン重量を約34%軽減。ホーゼル部分を空洞化した新フリーホーゼル設計や極薄フェースにより総重量を減らし、低重心化と高初速を実現しています。前作G430 HL SFTよりも約8g軽くなり(G440約266g、G430約274g)、振り抜きやすさと寛容性がさらに向上しました。

性能・特性

  • 飛距離性能: 超軽量ヘッドと専用シャフトによりヘッドスピードが上昇し、初速が向上。高弾道設計でキャリー重視の飛びが可能です。
  • 弾道の高さ・スピン量: 低重心・高打ち出し設計で打ち出し角が高く、キャリーを伸ばしやすい弾道を実現。新フリーホーゼルによりスピン量は適度に抑制されています。
  • 操作性(つかまり・抜けの良さ): SFTのドローバイアス設計でボールがつかまりやすく、右へのミスを減少。振り抜きやすい高ロフトと軽量設計で、スイングしやすさも確保しています。
  • ミスヒット時の挙動: 高慣性モーメントの大型ヘッドと「スピンシステンシー」設計(フェースのバルジ&ロール最適化)で、上下の打点ズレでも飛距離ロスを軽減。多少のズレでも方向安定性を保ちやすいです。

おすすめユーザー

ヘッドスピードが遅めのゴルファーや、スライスに悩む初心者~アベレージ層に適しています。重心位置が深く高打ち出し設計のため、非力でも高弾道で飛ばしやすく、キャリーで攻めるゴルファーに向きます。つかまりの良さでボールが左に巻きやすいので、右へのミス(スライス)が多い人にも効果的です。また、軽量設計のため、高齢者や女性プレーヤー、小柄な方など体力に自信がない方にも振り切りやすいモデルです。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 高い打ち出し角でキャリーが伸び、直進性が高いと評価されています。球がよく上がり、安定感のある飛びを実感したという声があります。
  2. 軽量設計で振り抜きやすく、球がしっかりつかまるためスライスしにくいとのコメントがあります。以前よりも飛距離が出たという感想も多いです。
  3. 打感や打音が良く、振るたびに快適だとの意見があります。高弾道で「曲がりにくい」と感じているユーザーが多いようです。

ネガティブ

  1. 前作のG430 HL SFTに比べて飛距離が伸びないと感じるユーザーがいます。まだ慣れていないためか、旧モデルの方が飛ぶと感じる声がありました。
  2. つかまりが良いため、振りすぎると球が大きく左に曲がりやすいと指摘されています。慣れるまではフックに注意が必要な場合があるようです。
  3. 極端に軽量のため、扱いに慣れるまで時間がかかるという意見があります。一般的なドライバーと感覚が異なるので、調整が必要との声も見受けられます。