プレジデンツカップは、アメリカ代表と「International(インターナショナル)」代表が 2 年に 1 度激突する男子プロゴルフの国際対抗戦です。1994 年に創設され、米欧で争うライダーカップに出場できない欧州以外(アジア・オセアニア・南米・南アフリカなど)の選手のために生まれました。ライダーカップの無い偶数年に開催され、4 日間で計 30 ポイントを奪い合うチーム戦です。最大の特徴は、松山英樹をはじめとする日本選手が代表として戦える「唯一のプロ対抗戦」であること。通算成績はアメリカが 13 勝 1 敗 1 分けと圧倒していますが、だからこそ International の逆襲に注目が集まります。この記事では成り立ち・フォーマット・選出方法・歴代結果、そして日本選手の参戦史までをまとめて解説します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Scottie Scheffler | 11031.00 |
| 2 | Cameron Young | 6634.00 |
| 3 | Russell Henley | 5165.00 |
| 4 | Ben Griffin | 4800.00 |
| 5 | J.J. Spaun | 4393.00 |
| 6 | Collin Morikawa | 4348.00 |
| 7 | Chris Gotterup | 3946.00 |
| 8 | Justin Thomas | 3930.00 |
| 9 | Xander Schauffele | 3813.00 |
| 10 | Jacob Bridgeman | 3684.00 |
プレジデンツカップは、アメリカ代表チームとInternational(インターナショナル)代表チームが各 12 名で激突する男子プロゴルフの国際対抗戦です。運営は PGA TOUR。個人がスコアを競う通常のトーナメントとは異なり、ホールごとの勝敗を競うチーム対抗のマッチプレーで争われます(Presidents Cup 公式)。
「International チーム」とは、ヨーロッパ以外の世界の選手による混成チームです。具体的にはオーストラリア・韓国・日本・カナダ・南アフリカ・南米などの選手で構成されます。これは、先に存在した米欧対抗戦「ライダーカップ」に出場できない地域の名手たちにも対抗戦の舞台を、という発想から生まれた仕組みです。
大会は 1994 年に創設され、ライダーカップと交互に、つまりライダーカップの無い偶数年に開催されます。「プレジデンツ(大統領)」の名は、開催時のアメリカ合衆国大統領が名誉名誉会長(honorary chairman)を務める伝統に由来します(Presidents Cup 公式 History)。
日本のゴルフファンにとって重要なのは、日本選手が代表として出場できる唯一のプロ国際対抗戦である点です。ライダーカップ(米 vs 欧州)には日本選手は出られませんが、プレジデンツカップなら International チームの一員として世界の強豪と肩を並べて戦えます。
プレジデンツカップは 1994 年、アメリカ・バージニア州のロバート・トレント・ジョーンズ GCで第 1 回が開催されました。初回はアメリカが 20-12 で勝利しています(Presidents Cup 公式 History)。
International チームにとって唯一の歓喜が 1998 年。初めて米国外で行われたオーストラリア・ロイヤルメルボルンで、International が 20.5-11.5 と大勝し、大会史上初めてアメリカを破りました。このとき日本の丸山茂樹が 5 戦全勝(5-0-0)の離れ業を演じ、強烈な印象を残しています(PGA TOUR(1998 年 International 初制覇))。
もう一つの歴史的な一戦が 2003 年、南アフリカ・ファンコートでの大会。最終的に 17-17 で並び、日没でプレーオフを打ち切ったため、両キャプテン(ゲーリー・プレーヤーとジャック・ニクラス)の合意で引き分け(カップ共有)となりました。これが大会唯一の引き分けです。
その後はアメリカが圧倒。2024 年はカナダ・ロイヤルモントリオールで米国が 18.5-11.5 で勝利し、これで10 連勝としました。International の勝利は 1998 年の 1 度きりのままで、通算は米国の 13 勝 1 敗 1 分けとなっています(PGA TOUR 2024 記録)。
プレジデンツカップは、アメリカとInternational 側の国(米国外)で交互に開催されるのが基本です。固定会場はなく、毎回その地域を代表する名コースが舞台になります。
近年〜今後の主な開催地は以下の通りです。
| 年 | 開催コース | 国・地域 |
|---|---|---|
| 2017 | リバティ・ナショナル | アメリカ(ニュージャージー) |
| 2019 | ロイヤルメルボルン | オーストラリア |
| 2022 | クエイルホロー | アメリカ(ノースカロライナ) |
| 2024 | ロイヤルモントリオール | カナダ |
| 2026 | メディナ CC | アメリカ(イリノイ/シカゴ) |
過去には米国側で TPC ハーディングパーク(サンフランシスコ)など、International 側でロイヤルメルボルン(豪)や韓国・仁川のジャック・ニクラス GC コリア(2015 年)なども舞台になりました。次回 2026 年はアメリカ・シカゴ近郊のメディナ CC で開催されます(Presidents Cup 公式 コース紹介)。
プレジデンツカップは 2 年に 1 度、偶数年の 9 月下旬〜10 月に開催されます。本戦は 4 日間で、両チーム 各 12 名が出場し、合計 30 ポイントを奪い合います(Presidents Cup 公式 FAQ)。
4 日間の構成は次の通りです。
| 日程 | セッション | 試合数・ポイント |
|---|---|---|
| 木曜 | フォアサム または フォアボール | 5 試合(5 ポイント) |
| 金曜 | (木曜と逆の形式) | 5 試合(5 ポイント) |
| 土曜 | フォアサム + フォアボール | 8 試合(8 ポイント) |
| 日曜 | シングルス | 12 試合(12 ポイント) |
各試合は勝てば 1 ポイント、引き分け(ハーフ)なら両チームに 0.5 ポイントずつ。先に 15.5 ポイントに到達したチームが優勝します。15-15 の同点で終わった場合は前回王者がカップを保持します(Golf Monthly(フォーマット解説))。
プレジデンツカップとライダーカップは「2 人 1 組のチーム・マッチプレー」という骨格は同じですが、ポイント総数と試合数が異なります。
| 項目 | プレジデンツカップ | ライダーカップ |
|---|---|---|
| 総ポイント | 30 | 28 |
| 開催日数 | 4 日間 | 3 日間 |
| シングルス | 12 試合 | 12 試合 |
| 対戦 | 米 vs International(欧州以外) | 米 vs ヨーロッパ |
プレジデンツカップは木〜土の 3 日間でフォアサム(オルタネートショット=ペアが 1 球を交互に打つ)とフォアボール(各自が自分のボールで打ち、良い方のスコアを採用)を計 18 試合行い、日曜のシングルス 12 試合を加えて 30 ポイントを争います。ライダーカップより 1 日長く、ポイント総数も 2 多いのが特徴です。優勝ラインは過半数の 15.5 ポイントです(Presidents Cup 公式 FAQ)。
両チームとも代表は 12 名で、自動選出 6 名 + キャプテン推薦(キャプテンズ・ピック)6 名で構成されます。
2026 年大会では、TOUR Championship 終了後(2026 年 8 月 31 日)時点の OWGR で International の自動枠が確定する設計で、自動資格を得るには対象期間に 15 試合以上の OWGR 公式戦出場が必要とされています(Presidents Cup 公式 標準(International))。
ライダーカップとの大きな違いは、International 側の自動選出が OWGR(世界ランキング)ベースである点です。最新サイクルの正確な順位は公式ランキングで確認できます。下の連動ランキングで現サイクルの選出順位を確認できます。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Si Woo Kim | 3.91 |
| 2 | Hideki Matsuyama | 3.61 |
| 3 | Min Woo Lee | 3.02 |
| 4 | Jason Day | 2.36 |
| 5 | Adam Scott | 2.18 |
| 6 | Nico Echavarria | 2.13 |
| 7 | Corey Conners | 2.06 |
| 8 | Ryan Fox | 1.92 |
| 9 | Ryo Hisatsune | 1.89 |
| 10 | Nick Taylor | 1.87 |
プレジデンツカップは、日本選手が代表として戦える唯一のプロ国際対抗戦です。その主役が松山英樹。2013 年にアメリカ・ミュアフィールドビレッジ(オハイオ州)で初出場(世界ランキングによる自動選出で、プロとしての出場)を果たし、以降 2013・2015・2017・2019・2022・2024 と通算 6 大会連続で International チームの主力を担ってきました(PGA TOUR(2024 International チーム記録))。2024 年ロイヤルモントリオールでは、コーチでもある丸山茂樹がキャプテンズ・アシスタントを務め、松山を支えました。
日本選手の歴史は古く、1996 年に尾崎将司(ジャンボ)、1998 年に丸山茂樹と尾崎直道(ジョー)が出場。とりわけ丸山は 1998 年に 5 戦全勝、2000 年にも代表入りし、日本人として屈指のプレジデンツカップ実績を残しています。
次世代では、日本ツアー賞金王の金谷拓実が世界ランキングを上げ、2026 年メディナ大会での初出場が期待される有力候補に挙げられています。
プレジデンツカップは、選手が個人の賞金を稼ぐ大会ではありません。優勝チームへの賞金分配は無く、選手は報酬ではなく名誉のためにプレーします。
その代わり、大会で生まれた資金は選手が指定するチャリティ(慈善団体)に寄付される仕組みが伝統となっており、長年にわたって多額の寄付を積み上げてきました。これがプレジデンツカップの精神性を象徴する部分です。
優勝チームに贈られるのが、プレジデンツカップ・トロフィー。優勝チームは次回大会までの 2 年間、このカップを保持します(Presidents Cup 公式)。
近年(過去 6 大会)の結果は以下の通りです。
| 年 | 開催地 | 勝者 | スコア |
|---|---|---|---|
| 2024 | ロイヤルモントリオール(加) | アメリカ | 18.5-11.5 |
| 2022 | クエイルホロー(米) | アメリカ | 17.5-12.5 |
| 2019 | ロイヤルメルボルン(豪) | アメリカ | 16-14 |
| 2017 | リバティ・ナショナル(米) | アメリカ | 19-11 |
| 2015 | ジャック・ニクラス GC コリア(韓) | アメリカ | 15.5-14.5 |
| 2013 | ミュアフィールドビレッジ(米) | アメリカ | 18.5-15.5 |
通算成績はアメリカが 13 勝 1 敗 1 分けと圧倒的に優勢です。International の勝利は 1998 年ロイヤルメルボルンの 1 度のみ、引き分けは 2003 年ファンコートの 1 度のみで、それ以外はすべてアメリカが制しています(Presidents Cup(Wikipedia・通算成績))。
2024 年大会はアメリカが10 連勝を達成。一方の International は 2019 年ロイヤルメルボルンで 16-14 と惜敗するなど善戦の年もあり、米国の連勝を止められるかが毎回の最大の焦点になっています。次回 2026 年メディナ大会では、アメリカのキャプテンをブラント・スネデカー、International のキャプテンをジェフ・オギルビーが務めます。
日本では、プレジデンツカップは主に ゴルフネットワークや WOWOW、配信サービスの U-NEXT などで中継・配信されてきました(放送・配信権は大会ごとに変わるため、視聴前に各社の最新情報を確認するのが確実です)。
注意したいのは時差です。アメリカ開催の年は日本時間で深夜〜早朝にかけての中継となり、アジア・オセアニア開催の年(ロイヤルメルボルンや韓国など)は日本時間でも観やすい時間帯でリアルタイム観戦しやすくなります。4 日間にわたる長丁場のため、松山英樹の試合と、決着がつきやすい最終日(日曜)のシングルスを中心に追うのもおすすめです。
プレジデンツカップは、ゴルフの 3 大国際対抗戦(カップ戦)の一つに数えられます。
| 大会 | 対戦 | 性別 |
|---|---|---|
| プレジデンツカップ | アメリカ 対 International(欧州以外) | 男子 |
| ライダーカップ | アメリカ 対 ヨーロッパ | 男子 |
| ソルハイムカップ | アメリカ 対 ヨーロッパ | 女子 |
プレジデンツカップは、ライダーカップに出られない地域の選手のため 1994 年に創設され、ライダーカップの無い偶数年に開催されます。3 大会とも基本はマッチプレー形式のため、フォーマットを理解すれば同じ見方で楽しめます。米欧対抗のライダーカップ、その女子版のソルハイムカップと合わせて押さえておくと、国際対抗戦の全体像がつかめます。
出られます。プレジデンツカップは『アメリカ 対 International(ヨーロッパ以外の混成)』の対抗戦で、日本選手は International チームの一員として出場できます。松山英樹は 2013 年以降、6 大会連続で出場している主力です。プロの国際対抗戦で日本選手が代表になれるのは、実質この大会だけです。
対戦の枠組みが違います。ライダーカップは『アメリカ 対 ヨーロッパ』、プレジデンツカップは『アメリカ 対 International(ヨーロッパ以外)』です。また総ポイントもライダーカップが 28、プレジデンツカップは 30 と異なり、プレジデンツカップは 4 日間(ライダーカップは 3 日間)で行われます。
次回は 2026 年、アメリカ・イリノイ州シカゴ近郊のメディナ・カントリークラブで開催されます。アメリカのキャプテンはブラント・スネデカー、International のキャプテンはジェフ・オギルビーが務めます。
アメリカが圧倒的に優勢で、通算 13 勝 1 敗 1 分けです。International の勝利は 1998 年ロイヤルメルボルンの 1 度のみ、引き分けは 2003 年ファンコート(南アフリカ)の 1 度のみです。
選手個人への優勝賞金は出ません。プレジデンツカップは名誉を懸けて戦う大会で、大会で生まれた資金は選手が指定するチャリティに寄付される伝統があります。
2013・2015・2017・2019・2022・2024 と、通算 6 大会連続で出場しています。2013 年にアメリカのミュアフィールドビレッジでプロとして初出場して以来、International チームの主力を務めています。
代表 12 名のうち、自動選出 6 名は世界ランキング(OWGR)上位から選ばれます(ヨーロッパのライダーカップ資格を持つ選手は除外)。残り 6 名はキャプテンの推薦(キャプテンズ・ピック)です。
最終更新: 2026-06-01