エスピリト・サント・トロフィー(Espirito Santo Trophy)は、女子アマチュアゴルフにおける世界最高峰の国・地域別対抗戦です。1964年に創設され、国際ゴルフ連盟(IGF)の主催で2年に1度開催されます。各国・地域が3名でチームを組み、4日間(72ホール)のストロークプレーで世界一を争う、男子の「アイゼンハワー・トロフィー」の女子版にあたる大会です。賞金は一切なく、国・地域の誇りを懸けた純アマチュアの戦いとして、後に世界で活躍するスター選手の登竜門にもなっています。
エスピリト・サント・トロフィーは、女子アマチュアゴルファーによる国・地域別対抗の世界選手権です。運営は国際ゴルフ連盟(IGF)が行い、2年に1度開催されます(IGF: World Amateur Team Championships)。
各国・地域は3名の選手でチームを組み、4日間・72ホールのストロークプレーで戦います。チーム順位は、3名のうち各ラウンド上位2名のスコアの合計で決まります。
男子アマチュアの国別対抗「アイゼンハワー・トロフィー」の女子版にあたり、プロが世界一を争う「ソルハイムカップ」とは異なる、賞金のない純アマチュアの大会です。
大会名は、優勝トロフィーを寄贈したポルトガルのリカルド & シルビア・エスピリト・サント夫妻に由来します。この金杯は、もともとロシア皇帝ニコライ2世が所有していたものでした(Espirito Santo Trophy(Wikipedia))。
記念すべき第1回は1964年、パリ近郊のサン・ジェルマン・ゴルフクラブ(フランス)で開催されました。フランスゴルフ連盟が USGA(全米ゴルフ協会)と協力して創設し、フランスのラリー・スガール(旧名サンソヴール子爵夫人)らが企画。第1回は地元フランスがアメリカを1打差で破って優勝しました(Espirito Santo Trophy(Wikipedia))。
1966年からは世界アマチュアゴルフ協議会(2003年に IGF へ改称)が主催し、2年に1度の開催が定着しました(IGF: History)。当初は偶数年の開催でしたが、2020年大会が新型コロナの影響で中止となった後は、2022年・2023年・2025年と日程が組み替えられています。
創設から約30年はアメリカが圧倒的に強く、その後は女子ゴルフの世界的な広がりを反映して優勝国が多様化しました。韓国は1996〜2016年に通算5度優勝しています。
この大会は、後にプロで活躍するスター選手の登竜門でもあります。リディア・コ(ニュージーランド、2012年に個人優勝・大会記録)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン、1992年に個人優勝)、ナンシー・ロペス(米国、1976年優勝メンバー)、ジュリ・インクスター、アンナ・ノルドクビスト、カルロタ・シガンダ、ミンジー・リー、ブルック・ヘンダーソン、リリア・ブー、ローズ・チャンらが、アマチュア時代にこの舞台を経験しました。
競技方式はシンプルなストロークプレーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 4日間・合計72ホール(1日18ホール) |
| チーム人数 | 各国・地域 3名 |
| 採用スコア | 各ラウンド、3名のうち上位2名のスコアを合計 |
| 順位決定 | 4日間の合計ストロークが最少のチームが優勝 |
3名全員がプレーしますが、毎日「良い方の2スコア」だけが採用されるため、1人が崩れてもチームでカバーできるのが特徴です。
出場するには各国・地域のゴルフ協会を通じた選考を経る必要があり、アマチュア資格を持つ選手のみが対象です。出場規模は時代とともに変化し、2023年大会からは出場チーム数が36に絞られています(IGF: Qualified Teams)。
日本は世界の強豪国の一つで、近年は表彰台の常連になりつつあります。
長く最高成績は4位(1984年)でしたが、2018年(アイルランド・ダブリン)に出場28回目で初の表彰台となる準優勝(銀)を獲得しました。チームは安田祐香・西村優菜・吉田優利で、安田は個人でも3位タイと健闘しています(USGA: 2018 Women's World Amateur Team Championship)。これが日本の歴代最高成績です。
続く2022年(フランス・ベルサイユ)には馬場咲希らがチーム3位(銅)に入り、日本の存在感は一段と高まっています。
日本を代表して出場した選手には、後に米ツアー・国内ツアーで活躍する顔ぶれが並びます。畑岡奈紗は2016年(メキシコ)にアマチュア日本代表として出場し(団体8位)、安田祐香・西村優菜・吉田優利・馬場咲希らもアマチュア時代にこの舞台を経験しました。
代表選考は日本ゴルフ協会(JGA)が、世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)や国内女子アマチュア競技の成績上位者から行います。
エスピリト・サント・トロフィーには、よく似た「兄弟・姉妹」関係の大会があります。
アイゼンハワー・トロフィーはその男子アマチュア版で、同じく IGF が主催する国・地域別対抗の世界選手権です(しばしば同年に併催されます)。個人の世界ランキングである世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)女子は、本大会の代表選考の重要な指標になります。
また、米国 vs 英国・アイルランドの女子アマ対抗戦カーティスカップも伝統ある大会ですが、こちらは2チーム対抗のマッチプレーで、日本は出場しません。
2年に1度です。1964年の創設以来、長く偶数年に行われてきましたが、2020年大会の中止後は2022年・2023年・2025年と日程が組み替えられています。次回は2027年(モロッコ・ロイヤルゴルフ・ダル・エス・サラーム)の予定です。
日本ゴルフ協会(JGA)が、世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)や国内の女子アマチュア競技の成績上位者から3名を選考します。アマチュア資格を持つ選手が対象です。
リディア・コ(ニュージーランド)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、ナンシー・ロペス(米国)らが、アマチュア時代に出場しました。日本では畑岡奈紗・安田祐香・西村優菜らが日本代表を経験しています。
アメリカが15回で最多です(2025年大会時点)。次いで韓国が5回、スウェーデンとオーストラリアが各3回と続きます(Espirito Santo Trophy(Wikipedia)年表)。
大会名は、優勝トロフィーを寄贈したポルトガルのリカルド & シルビア・エスピリト・サント夫妻に由来します。トロフィーはもともとロシア皇帝ニコライ2世が所有していた金杯でした。
最終更新: 2026-06-01