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統計データ

世界のゴルフ人口

「ゴルフ人口が減っている」は、日本の外でも起きていることなのか。答えは明確で、世界全体と米国は増えています。The R&Aの集計では米国・メキシコを除く世界の参加者が2025年に1億1,220万人、米国のNational Golf Foundationの集計ではコースでプレーした人が2,910万人で8年連続の増加です。同じ期間に日本のコース参加人口はピークの3分の1になりました。このページでは米国・欧州・アジアの最新値を一次ソースから並べ、そのうえで「では日本は世界で何位なのか」という問いがなぜ成立しないのか——調査ごとに対象年齢も数え方も違うという事情まで踏み込んで整理します。

結論: 世界は増えている。大きく減ったのは日本

国・地域 最新の参加者数 直近の方向 調査主体
世界(米国・メキシコを除く) 1億1,220万人(2025年・オフコース含む) 前年から420万人増 The R&A
米国(コースでのプレー) 2,910万人(2025年) 8年連続増 National Golf Foundation
米国(オフコース含む総数) 4,810万人(2025年) 過去最高・10年で約5割増 National Golf Foundation
日本(コースでのプレー) 480万人(2024年) 前年比-9.4%・ピーク比-67% 日本生産性本部『レジャー白書』

ここからが、このページでいちばん大事な注意書きです。この4つの数字を並べて「日本は米国の6分の1」と語ることはできません。 調査主体も対象年齢も、何を1回と数えるかも違うからです(詳しくは定義の項)。

比べられるのは水準ではなく、同じ調査を続けてきた中での方向です。その方向だけを見ると、米国は同一調査で増え続け、世界全体も増え、日本は同一調査で30年かけて3分の1になりました。国際比較から言えるのは「日本の減少が世界共通の現象ではない」という一点であり、それは十分に重い事実です。

米国: コース内2910万人、オフコース込み4810万人

2015年から2025年までの米国のゴルフ参加者数(オフコース込み)の推移を示す折れ線グラフ
米国のゴルフ参加者数(練習場・シミュレーター・ゴルフエンターテインメント施設でのオフコース参加を含む総数)の推移。出典: National Golf Foundation(年ごとの原典は定義の項の表の出典欄)。対象は6歳以上で、日本のレジャー白書とは調査主体も定義も異なります。

米国の数字はNational Golf Foundation(NGF)が毎年1〜2月に前年分を発表します。2025年の内容は次のとおりです。

指標 2025年 補足
コースでプレーした人 2,910万人 8年連続増。前年から約100万人増
オフコースだけの参加者 1,900万人 練習場・シミュレーター・ゴルフエンターテインメント施設
合計(重複を除く実人数) 4,810万人 NGF公表値として過去最高。10年前より約5割多い
年間ラウンド数 5億超 過去最高。直近5年で4度目の記録更新
コースでプレーした女性 800万人超 2019年比46%増。コース参加者の28%
新規参加者 330万人 年間の初心者数

コース内の参加者2,910万人は、NGFが歴代最高とする2003年の3,060万人まであと150万人という水準です。一方で施設数は減っており、2025年末で施設約14,000・コース約16,000。NGFは「20年前より約2,000少ない施設で、ラウンド数は過去最高になった」としています。

ここからは構造の話です。NGFの整理では、オフコースは「コースの代わり」ではなく「コースへの入口」として働いています。オフコースだけで参加した1,900万人は女性が43%、有色人種が45%を占め、コース側の参加者構成(女性28%・有色人種26%)より多様です。そしてNGFは、コースにデビューした初心者のおよそ3分の2がオフコースでの経験を持っていると説明しています。クラブとボールに触れる場所が増えたことが、そのままコース参加者の増加につながっているという読み方になります。

米国ゴルフ参加者数(コース内) 全年データ(2003–2025年) 単位: 百万人

定義: National Golf Foundation(NGF)の年次調査による、その年にゴルフ場で 1 ラウンド以上プレーした 6 歳以上の米国人の推計数(NGF の言う on-course / green-grass golfer)。練習場・ゴルフシミュレーター・Topgolf 等のゴルフエンターテインメント施設でのみプレーした人(オフコース専業)は含まない。オフコースを含めた総数は golf_participation_us_total を参照。NGF は毎年 1〜2 月に前年分を発表する。

注: 対象年齢は 6 歳以上(NGF の表記は "Americans age 6+")。日本のレジャー白書(15 歳以上)とは対象年齢が異なるため、水準の単純比較はできない。

注: 2003 年の 30.6 百万人は NGF が公表している歴代最高値(2026-01-30 の NGF 記事で "all-time record is 30.6 million in 2003" と明記)。2004〜2015 年は無料公開ソースで年次値を確認できなかったため空欄のままにしている(推計・補間で埋めていない)。

注: 2016〜2019 年・2021 年・2023 年は当時の NGF 公式ページが ngf.org 上に残っていないため、NGF プレスリリースの配信・転載(The Golf Wire / WA Golf)または NGF を明示引用した業界報道(Golf Digest / Golf Business News)で数値を確認した。いずれも NGF 発表値の引用であり、統計まとめサイトは使用していない。

注: NGF は調査の見直しにより過去年の値を微修正することがある。年次更新時は過去値の改訂有無も確認すること。

欧州・アジア: 地域別の内訳と韓国の現在地

The R&Aは加盟団体を通じて、米国・メキシコを除く世界の参加者を毎年集計しています。2025年のレポート(2026年5月公表)では、9・18ホールのコースでプレーした人が4,390万人、オフコースの形式で参加した人が6,830万人、合わせて1億1,220万人でした。

地域別の内訳(9・18ホールのコースでプレーした人)は次のとおりです。

地域 参加者数
アジア 2,030万人
欧州 1,400万人
カナダ 584万人
オセアニア 269万人
アフリカ 74万人
中南米 28万人
中東 4万人
カリブ 3万人
合計 4,390万人

このほかThe R&Aは、各国の協会に登録しているゴルファーが866万人で、2020年の746万人から16%増えたと報告しています。ジュニアは世界で4,710万人と前年から320万人増(6%増)で、地域別ではジュニアの参加者は欧州が最も多くなっています。欧州のコースは8,155あります。

韓国は「増え続けている市場」ではなく「急拡大の後で調整している市場」です。 大韓ゴルフ協会の『2023韓国ゴルフ指標』によれば、2023年に1回以上ゴルフをした20歳以上は624万人で、20歳以上人口の16.9%にあたります。うち88.9%がコースを利用しました。一方でThe R&Aの推計では、韓国でコースでプレーした人は2023年版レポートの870万人から2025年版では約700万人へ減っています。韓国の人口は日本の半分以下ですが、参加率でみれば日本を大きく上回る水準にあり、そこからの調整局面という位置づけになります。

東南アジアについては、The R&Aのレポートに各国の登録ゴルファー数は載るものの、年次で追える参加人口の系列が整備されていない国が大半です。ゴルフ場の新設が続く国々の実勢を数字で示すには、まだ材料が足りません。このページでは推測での穴埋めをせず、確認できた地域の集計値だけを掲載しています。

日本の位置: 同じ調査で3分の1になった市場

1993年から2024年までの日本のゴルフコース参加人口の推移を示す折れ線グラフ
日本のゴルフ(コース)参加人口の推移。出典: 公益財団法人日本生産性本部『レジャー白書』各年版。2008年に調査方法がインターネット調査へ変わっており、それ以前との単純比較はできません。

日本のコース参加人口は2024年に480万人。ピークだった1994年の1,450万人からおよそ3分の1で、前年からも9.4%減りました。同じ「同一調査内での方向」を国ごとに並べると、日本の位置がはっきりします。

市場 同一調査で比べた変化
米国(コース内・NGF) 2016年2,380万人 → 2025年2,910万人(22%増)
世界(米墨除く・The R&A) 2024年1億800万人 → 2025年1億1,220万人(4%増)
日本(コース・レジャー白書) 1994年1,450万人 → 2024年480万人(67%減)

ただし日本について、これを「ゴルフ場が空いている」と読むのは誤りです。日本ゴルフ場経営者協会の集計によるゴルフ場の延べ利用者数は2024年度に8,750万人で、ピークの1992年度と比べても14%減にとどまります。減ったのは人数であって、コースが受け入れた回数ではありません。 1人あたりのラウンド数が増えたと推定され、この構造は日本のゴルフを理解する鍵になります。

なお日本は、ゴルフの国際統括団体であるThe R&Aが2022年に始めた継続調査「Golf Barometer(ゴルフ・バロメーター)」の対象9市場の1つです。対象は英国・アイルランド、フランス、ドイツ、カナダ、南アフリカ、日本、韓国、オーストラリア、アルゼンチンで、各市場で年間5,000人規模の調査が行われています。日本は国際的なゴルフ統計から外れているわけではなく、むしろ主要市場として継続的に測定されている側です。

各国の数字を直接比べられない理由

国際比較でいちばん多い誤りは、出所の違う数字を同じ物差しの上に並べてしまうことです。主要な4つの調査は、対象年齢も数え方も母集団も違います。

日本『レジャー白書』 米国NGF 韓国 大韓ゴルフ協会 世界(The R&A)
実施主体 日本生産性本部 National Golf Foundation 大韓ゴルフ協会 The R&A
対象年齢 15〜79歳 6歳以上 20歳以上 成人とジュニアを別に集計
数える行為 年1回以上のコースでのプレー 年1回以上のコースでのプレー(オフコースは別掲) 年1回以上のゴルフ活動 9・18ホールでの年1回以上のプレー(オフコースは別掲)
オフコースの扱い 練習場を別種目として集計 総数に合算して公表 参加者の内訳として集計 別掲して合算
標本 3,467人(ゴルフの有効標本は200人前後) 非公表 20〜70歳1万人 中核市場は各5,000人/年
最新値 480万人(2024年) 2,910万人(2025年・コース内) 624万人(2023年) 1億1,220万人(2025年・米墨除く)

違いがどれくらい効くかは、同じ国を2つの調査で見るとわかります。日本のコース参加者は、レジャー白書では480万人(2024年)ですが、The R&Aのレポートの国別表では約1,090万人(2025年)と2倍以上になります。韓国も、大韓ゴルフ協会の624万人(2023年)に対しThe R&Aは約700万人(2025年)です。

これはどちらかが誤っているという話ではありません。聞き方(インターネット調査か訪問・電話か)、対象年齢、母集団の取り方、そして回答者が「コースでプレーした」をどう解釈するかで、この程度の差は普通に生じます。

したがって、このページでは次の2つを区別しています。

  1. やってよい比較: 同一調査の中での時系列の方向(米国は増、日本は減)。
  2. やってはいけない比較: 出所の違う最新値どうしを割り算した「何倍」「世界何位」。

世界共通の基準でつくられたゴルフ人口の国別ランキングは、2026年8月時点では存在しません。The R&Aは米国とメキシコを集計から除いており、NGFは米国だけを対象にしています。どこかで見かける「ゴルフ人口 世界ランキング」は、この2つを含む出所の違う数字をつなぎ合わせたものである可能性が高く、扱いには注意が必要です。

米国ゴルフ参加者数(オフコース込み) 全年データ(2015–2025年) 単位: 百万人

定義: National Golf Foundation(NGF)の年次調査による、その年に本物のクラブとボールでフルスイングするゴルフに参加した 6 歳以上の米国人の推計総数(重複を除いた実人数)。ゴルフ場でプレーした人(on-course)に加え、練習場・ゴルフシミュレーター・Topgolf 等のゴルフエンターテインメント施設のみで参加した人(オフコース専業)を合算した値で、golf_participation_us(コース内)を内包する。ミニチュアゴルフやパターゴルフのようなフルスイングを伴わない形態は含まない。

注: 対象年齢は 6 歳以上(NGF 公式の表記は "A total of 48.1 million Americans age 6+ played golf – BOTH on-course and off-course – in 2025.")。日本のレジャー白書(15 歳以上・コースでのプレーのみ)とは対象年齢も範囲も異なるため、水準の単純比較はできない。

注: NGF がオフコース参加者の計測を始めたのは 2010 年代半ばで、それ以前にさかのぼる総数系列は存在しない。本系列は確認できた最古年である 2015 年から始まる。

注: 2015〜2019 年は当時の NGF 公式ページが ngf.org 上に残っていないため、NGF プレスリリースの配信・転載(The Golf Wire / WA Golf)または NGF を明示引用した業界報道(Golf Digest)で数値を確認した。統計まとめサイトは使用していない。

注: オフコース施設(Topgolf・インドアシミュレーター等)の普及に伴い調査で捕捉される参加形態が広がっており、初期年と近年で「オフコース」の実態が同一ではない点に注意。

注: 2016 年は原典の表記が "32 million" のため 32.0 として記録している(小数第 1 位までの精度はない)。

差を生んだもの: 出典で確かめられる範囲の仮説

まず、出典のある事実から並べます。

ここからは解釈です。確認できた事実から言えるのは、増えている市場では「クラブを握る場所」がコースの外に大量に用意され、それが入口として機能しているという点です。 米国のオフコース参加者の構成が、コース参加者より女性と有色人種の比率で先行していることは、この施設群が従来のゴルフに接点のなかった層を拾っていることを示唆します。

日本にも屋内練習場やシミュレーター施設は増えていますが、コース参加人口の反転にはまだつながっていません。同じ「オフコースの拡大」が起きていても、そこからコースへ移る流れの太さが違う可能性があります。ただしこれは推測で、日本のオフコース参加者を米国と同じ定義で数えた統計自体が存在しないため、現時点では検証できません。

もうひとつ、日本のピーク期の需要が法人・接待・会員権を前提にしていたという事情は、米国のピーク(2003年)とは性格が異なります。この点は減少要因を扱うページで扱います。

限界の明示。 各国の系列は調査主体も定義も違うため、「日本が減った分のうち何割が高齢化で、何割が入口の細さか」という要因の定量分解はできません。このページで示せるのは方向と、その方向の背後にある構造の候補までです。

データの引用について

本ページの図表・数表は、出典を明記のうえ転載・引用いただけます(例: 「ゴルフスケール(golfscale.jp)調べ・原典: 各出典欄参照」)。数値の原典は各表の出典欄のとおりです。データの更新・訂正が入る場合があるため、引用時は本ページの URL の併記をおすすめします。

よくある質問

世界のゴルフ人口は何人ですか?

The R&Aの集計では、米国とメキシコを除いて1億1,220万人です(2025年・オフコースの参加を含む)。うち9・18ホールのコースでプレーした人が4,390万人、オフコースの形式で参加した人が6,830万人です。米国のNational Golf Foundationは別に米国内4,810万人(2025年・オフコース含む)を公表していますが、2つは対象年齢も定義も違うため単純に足すべきではありません

アメリカのゴルフ人口は何人ですか?

2025年に米国のコースでプレーした6歳以上の人は2,910万人、練習場・シミュレーター・ゴルフエンターテインメント施設だけで参加した人を含めた総数は4,810万人です(National Golf Foundation)。コース内の参加者は8年連続で増えており、歴代最高とされる2003年の3,060万人に近づいています。

ゴルフ人口が減っているのは日本だけですか?

主要市場のうち、長期にわたって大幅に減っているのは日本です。米国は8年連続増、The R&Aが集計する世界全体も前年から420万人増えました。ただし「日本以外はすべて右肩上がり」ではありません。韓国のように急拡大のあと調整に入った市場もあります(The R&Aの推計で2023年版の870万人から2025年版で約700万人)。

日本と米国のゴルフ人口を直接比べられますか?

比べられません。対象年齢が違い(レジャー白書は15〜79歳、NGFは6歳以上)、オフコースの扱いも違い(レジャー白書は練習場を別種目として集計、NGFは総数に合算)、調査方法も違います。比較できるのは水準ではなく、それぞれの調査の中での時系列の方向です。

ゴルフ人口の世界ランキングはありますか?

統一基準でつくられた国別ランキングは、2026年8月時点では公表されていません。The R&Aの集計は米国とメキシコを除いており、National Golf Foundationは米国だけを対象としています。出所の違う数字を並べたランキングは、順位そのものが定義の差でひっくり返り得るため、原典まで遡って確認することをおすすめします。

オフコースのゴルフは、コースのゴルフを減らすのではないですか?

米国のデータはむしろ逆を示しています。National Golf Foundationは、コースにデビューした初心者のおよそ3分の2がオフコースでの経験を持つとしており、オフコース施設は代替ではなく入口として働いていると整理しています。実際、オフコース参加者が増えた10年間に、コース内の参加者も回復しました。

データが次に更新されるのはいつですか?

米国のNational Golf Foundationは毎年1〜2月に前年分を発表します。The R&Aの世界集計は春から初夏にかけて前年分が公表されます(2025年分は2026年5月)。日本のレジャー白書は毎年秋の刊行です。いずれも公表され次第、このページの推移表とグラフを更新します。

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最終更新: 2026-08-03