Volvik
別表記:volvik / ヴォルビック / ボルビック / ボルヴィック / 볼빅
1980年韓国設立、世界初のマットフィニッシュカラーゴルフボール『VIVID』を生んだ韓国発のゴルフボール専業ブランド
ボルビック(Volvik)は、1980年5月に韓国で設立されたVolvik Inc.(㈜볼빅、本社: ソウル特別市江南区永東大路333)が展開するゴルフボール専業ブランドです。1988年4月にゴルフボールのR&Dを開始し、翌1989年11月に2ピースゴルフボールの生産を開始、1990年6月には3ピース、1996年10月には4ピースボールの開発を完了して国内ブランドとしての技術蓄積を進めました。1991年9月には韓国・忠清北道陰城(チュンチョンブクト・ウムソン)に自社工場を完工し、年間100万ダースの生産能力を確保。1998年9月にはベンチャー企業(特許技術開発企業)に指定され、同時に商号を現在の ㈜볼빅(Volvik Inc.)に変更しました。
ボルビックを世界的に有名にしたのは、2015年に発売した世界初のマットフィニッシュカラーゴルフボール『VIVID』です。それまで白色が主流だった市場に対し『ゴルフボールはなぜ白でなければならないのか?』という問いから始まった同ボールは、UVプロテクトされたソフトサーリンアイオノマーカバーのマット仕上げで視認性を高め、世界中のアマチュア・ツアープレーヤーの双方に受け入れられました。日本市場でも2010年代後半からカラーボール市場を牽引する存在となっています。
2010年代後半以降は、カラーボールに加えてツアーレベルのウレタンプレミアム路線にも本格的に投資。2023年9月に独自開発のWhite Carbon素材を採用したCONDOR / CONDOR Xを発売し、2023年11月には陰城(ウムソン)第1工場の再建を完了して製造工程をほぼ自動化、世界60か国以上に年間400万ダース規模を出荷する体制となっています。2024年8月にはCONDOR S3 / S4 / DLを追加投入、2025年4月にはダブルコア構造のAXIAシリーズと世界初のホログラムゴルフボール『AXIA Hologram』を発売しました。2022年4月に洪承碩(ホン・スンソク)が代表取締役に就任、同年3月にはTSインベストメントから220億ウォン規模の投資を受け、PGAマーチャンダイズ・ショーには11年連続で参加するなど、グローバル化を継続しています。
日本市場では株式会社フラッグ(FLAG、本社: 千葉県)が正規代理店として、ブランドポータルvolvik-golf.jpと楽天市場店item.rakuten.co.jp/flaggolfを通じて販売しています。米国市場はVolvik America(カリフォルニア州サイプレス6101 Ball Rd, Suite 301)がvolvik.comを運営しています。
ボルビックの製品はゴルフボール、ゴルフバッグ、グローブ、ヘッドウェア等のアクセサリ、さらにパークゴルフ用品まで幅広く展開していますが、ブランドの主軸は一貫してゴルフボールです。日本市場で取り扱われている現行ボールラインナップは、世界初マットカラー路線の『VIVID』『VIMAT』、ディスタンス重視のエントリー『VST』、ウレタン入門の『UR3 ST』、マルチパフォーマンスの『VISTA3 PRISM 360』、ツアーレベルウレタンの『CONDOR』『CONDOR X』の7モデル(FLAG正規流通分)。
設計上のキーテクノロジーとしては、UVマット仕上げのSoft Surlyn Ionomerカバーによる『カラーボール × 視認性』、ウレタン上位モデルに採用されるHyper W-Carbonic Power Core / Elastin Mantle、CONDORシリーズで前面採用された100% Volvik開発のWhite Carbon素材コア、Vista3 / UR3 STで採用された360° プリズムストライプおよびSmart Track 360パッティングラインなどが挙げられます。コンプレッションはVSTの70からCondor Xの95まで、ヘッドスピード帯に応じてラインを揃えるレンジ設計です。
価格帯(日本市場)は、エントリー帯のVSTが1ダース3,289円、VIMATが3,630円、上位ウレタンのCONDOR / CONDOR Xが6,930円、特殊アライメントのVISTA3 PRISM 360が6,600円と、3,000円台〜7,000円台のレンジを1ブランド内に展開しています。Disney / Marvel / Star Warsとの公式コラボレーションパッケージも豊富で、ギフト需要にも対応しています。
ボルビックのゴルフボール7モデルを展開。構造・スピン・打感・価格まで比較できます。
ボルビックの設計思想は『マットフィニッシュのカラーボールを軸に、ディスタンスからツアーウレタンまでをワンブランドで揃える』点に特徴があります。Titleist(Pro V1系を中心とした白球中心のツアーラインナップ)やBridgestone(TOUR Bシリーズの白球中心ツアーラインナップ)のような『ツアー白球の最適化』に重心を置く競合とは方向性が異なり、VIVID / VIMATなどのマットパステルカラー、Disney / Marvel / Star Warsコラボに代表される視認性・楽しさを軸にしたデザイン提案を強みとしています。
そのうえで、2023年以降はCONDOR / CONDOR X / CONDOR S3 / S4など、White Carbonコアや4ピース構造を採用したウレタンツアーモデルも独自開発しており、『カラー路線専業』ではなく『カラー+ツアー』を両立する設計に拡張しています。価格帯は同社内のエントリー(VST 3,289円)からツアーウレタン(CONDOR / CONDOR X 6,930円)まで広く、ヘッドスピード・スキル別に選択肢を揃えています。
日本市場では株式会社フラッグ(FLAG)が正規代理店としてvolvik-golf.jp(ブランドポータル)と楽天市場店(実購入導線)を運営しており、本国の韓国Volvik / 米国Volvik Americaとは流通主体が異なります。コラボエディションを含むラインナップは国・流通主体によって異なるため、日本での入手可否はFLAGの取り扱い品が基準となります。