ボーケイデザイン SM10 ウェッジ ジェットブラック

クラブ概要

タイトリスト ボーケイデザインSM10ウェッジ ジェットブラックは2024年3月に発売されたボーケイウェッジシリーズの10代目モデルです。マスタークラフトマンのボブ・ボーケイ率いる開発チームが「ショットバリエーション」「飛距離・弾道コントロール」「スピン最大化」というショートゲーム成功の3要素を次世代に押し上げることをコンセプトに設計しました。前作SM9と比較して、番手ごとの最適重心設計を進化させ、PW・GW（46～52°）はやや小ぶりなヘッドで重心をフェースセンター寄りに、SW・LW（54～62°）は前方高重心設計として打球の安定性を高めています。また、ロフトごとに新設計されたTX9グルーブ（スピンミルド溝）を採用し、適正なスピン量と高いグリップ力を実現しました。フェースプロファイルも番手別に見直し、PW・GWは直線的なリーディングエッジでアイアンからの流れを良くし、SW・LWは丸みを帯びたリーディングエッジでフェースオープン時の構えやすさを向上させています。ジェットブラック仕上げは太陽光の反射を抑え、フェース形状を見やすくしています。これらの改良により、SM10は従来モデルよりスピン量が増大しつつ、多彩なロフト・バウンス・グラインドで幅広いプレーヤーと条件に対応します。

性能・特性

• 飛距離性能: 進化したプログレッシブCG設計で番手毎の飛距離差が明確になり、精度の高いキャリーコントロールが可能です。多くのユーザーが「フルショットでわずかに飛距離が伸びた」と評価しており（ユーザー意見要約）、打ち出しロフトをしっかり打ち分けて安定した距離感を実現できます。


• 弾道の高さ・スピン量: 各ロフトに合わせたTX9グルーブ（特許取得のスピンミルド溝）とマイクロテクスチャ加工で、従来比で大幅にスピン量が増加しました。低めの強い弾道で打つことでボールがグリーンでしっかり止まり、アプローチでの制御性能が向上します。


• 操作性（つかまり・抜けの良さ）: PW/GWは直線的なリーディングエッジ、SW/LWは丸みのあるリーディングエッジとするなど、番手に応じて打ち出しと抜けを最適化しました。ツアーベースの6種類のグラインドから選択できるため、フェースを開いた時もバウンスが適度に働き、あらゆるライでヘッドがソールに潜りすぎず安定した抜けを発揮します。


• ミスヒット時の挙動: 軟鉄鍛造の柔らかな打感により、オフセンターでも大きな衝撃なくミスに対する許容性が高いのが特徴です。ボールがフェースにしっかり“乗る”感覚で、ミスヒットしてもスピンが掛かりやすくコントロールしやすいフィーリングです。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

1. 「グリーン周りでの距離感が合わせやすく、スピン性能が非常に高い」など、距離コントロールとスピン性能を高く評価する声があります。


2. 「マットな黒ヘッドで構えやすい」「打感が柔らかく操作性が良い」といった、フェースの見やすさや打感・扱いやすさに言及する意見が挙がっています。


3. 「バウンスの効きが良くバンカーやラフでもヘッドが抜けやすい」「ニッケル/ブラック仕上げが格好良い」といった、仕上げやバウンス設計について肯定的なコメントがあります。

ネガティブ

1. 「ツアークローム仕上げだと強い日光下で光が反射して気になる」という意見があります。光の反射を抑えたジェットブラック仕上げは対策になるものの、プレー中の光の状況には留意が必要です。


2. 「MグラインドやTグラインドは多彩なショットに対応できるが、ミスに弱い」といった指摘があり、逆に「FグラインドやKグラインドは安定するがテクニカルなショットには向かない」といった相反する意見も報告されています。グラインド選択はプレースタイルに合わせて慎重に行う必要があります。


3. 「Tグラインドは薄い芝で打つには扱いやすいが、少しミスするとヘッドが刺さりやすい」というコメントもあり、特にTグラインドでの打ち方には経験が必要です。